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飲食店の大敵「ニッパチ」。2月の閑散期を乗り切るために、今やるべき3つの対策

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2月、8月はいわゆる「ニッパチ」と呼ばれ、飲食店の閑散期と言われている。8月は盆の帰省で人が減るため、とくに首都圏のオフィス街に出店している場合は影響を受けやすい。2月は、年末年始の出費の反動で財布の紐がかたくなる上、外気も冷え込むので「巣ごもり需要」が高まるのが理由だといわれている。ではこの時期をどのように過ごせばよいのだろうか? その対策法を今回は考えていきたい。

1、忙しい今こそ、閑散期に向けて種をまく

人は初めて行く店よりも、一度行ったことのある店のほうが行きやすいもの。そのため新規客よりも、リピーターを集客するほうが、販促コストが低くなる。具体的には、新規の集客の際にはリピーターの3倍から5倍のコストがかかる。

だからこそ、自然と新規客が増える12月から1月初旬にかけての繁忙期に顧客リストを作っておくことが大切だ。たとえば、住所を書いてもらってダイレクトメールを送ったり、SNSでフォローしてもらったりする仕組みを作る。

個人店の場合、新規客が再来店する確率は30%といわれている。きちんと顧客リストを作り、継続してフォローを行うことでその確率を上げていくことができるだろう。客足が減り始める1月10日頃から2月末までの有効期限つきのクーポンを発行するのも効果的だ。

2、「キーワード」を意識した販促を考える

年間の行事予定表を作っている店にとっては基本中の基本かもしれないが、集客には月ごとの「キーワード」を意識することが重要だ。

たとえば、1月の主なキーワードは、「正月」「初詣」「鏡開き」「新年会」「成人の日」「七草粥」。個人店の場合、とくに大きな売り上げが見込めるのが新年会の貸し切り需要だ。夜はもちろん、主婦層やシニア層からはランチタイムでの宴会需要も高い。

2月の主なキーワードは、「初午」「節分」「立春」「バレンタインデー」だ。とくに最近は節分の恵方巻き需要が高くなっている。ミツカンの調査によると、恵方巻きの認知率は、2005年時点で88%にのぼる。さらに、「恵方巻きを実際に食べた人」の割合は2015年で64%。大阪を含む近畿は77・6%とさらに高くなっている。テイクアウトも含めて、恵方巻きは集客装置となりえる。

2月は受験が行われる時期でもある。受験の終わりに家族で慰労会を行うところも多い。受験生にサービスすることで、家族客が店へ行く動機付けにもなる。その後の合格祝いや歓送迎会需要も見込み、顧客リストに取り込みたい。

それ以外にも集客しやすいポイントがある。それが「地域のお祭りやイベント」だ。たとえば区の広報誌などを見て、店の近くで人が多く集まるイベントや祭りがないか調べてみる。季節柄、雪祭りや梅祭りをやっている地域があるだろう。2月にお遊戯会をする幼稚園や保育園も多い。そういった情報をチェックすることで、「外で梅を見ていたら、体が冷えたから、あたたかいものを食べたい」という需要や「お遊戯会の帰りは家族でランチを食べて帰りたい」といったニーズが見えてくるだろう。

3、寒い日の特典や、雪の日割引きを用意する

人の食べたいものはその日の気温に関係する。たとえば、気温が18度以下になると「おでん」の売り上げが伸び、16度以下になるとシチュー、15度以下だと日本酒やコーヒー、鍋料理の需要が高まるといわれている。その欲求を刺激するため「雪の日はコーヒー1杯無料」や「おでん3品サービス」などと謳うことで客足を店に向けることができる。雨や雪などで来客数が減り、せっかく仕込んだ料理を廃棄するくらいなら、多めにサービスすることで店のファンになってもらったほうが長期的には得である。

常に先を見据えた経営を

飲食店にとって、月ごとに繁閑の波があるのは当然のことだ。だが、その波を前もって予測し、先に手を打つことで年間を通して安定した売り上げを上げることができる。忙しい今こそ、閑散期に向けて種をまいておこう。また1、2月は時間にゆとりがあるため、人材育成やメニューの改訂など内向きの改革をするのにも最適なシーズンだ。常に一歩先を見据えた経営で閑散期を乗り切り、次の繁忙期である新年度に備えよう。

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三原明日香

About 三原明日香

これまでに、百貨店の会報誌や、フリーペーパー、グルメ冊子、地域の経済新聞などで取材記事を執筆。社会保険労務士や年金アドバイザーの資格を持ち、人事労務の分野にも詳しい。趣味は都内のカフェめぐりで、とくにチョコレートには目がない。