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M&Aで始める飲食店開業。「事業譲渡」と「株式譲渡」で変わる、金額の算出方法

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画像素材:PIXTA

【成約実例インタビュー】
買主/株式会社フィットコーポレーション
売主/株式会社F(子会社の有限会社C社を譲渡)
スキーム/株式譲渡
運営店舗数/3店舗(1都3県郊外型)
成約期間/2か月

■丁寧でスピーディーな対応に信頼できた
買収に際して求めている風土や方向性を深く理解してくれていたので、それに見合った案件を提案してくれました。当社が案件に興味があると連絡した後のトップ面談やデューデリジェンス、契約関連のスケジュールの組み立てやそれに紐づく連絡などが、とにかくスピーディーで安心して任せられました。

当社としてはM&A自体が2度目となりますが、前回は仲介業者をほとんど使用せずに進めたので、「ウィットさんではここまでやってくれるのか!?」と正直驚きました。提案いただいてから約2か月で成約しましたが、ただ早いだけでなく、丁寧に対応してくれたことで、大きな問題もなく譲渡契約できた点も非常によかったと感じています。

■M&Aで得られる「ノウハウ」と「人材」
M&Aをしてみて良かったと感じる点は、やはり「潜在的な技術の獲得」「優秀な人材との出会い」です。当社ではもともと、飲食事業を行ってきましたが、ゼロから店舗をつくることと、譲渡にてノウハウを受け継ぐこととでは大きく異なってきます。

また、熟練のスタッフを引き継げることは事業を展開していくにあたり、大きなポイントになっています。今回は、売手様の感じている今後の展開と当社の方向性が一致したことが、話を進めようと思った一番の理由でした。そのため、働く従業員が「幸せになりたい」と思い描いているところをどう落とし込んでいくか、引継ぎ後の展開についても、丁寧に考えていかなければならないと強く思っています。(株式会社フィットコーポレーション 代表取締役社長・勝俣智史氏)

画像素材:PIXTA

売買の成約に至った2つのポイント

当案件は、弊社が売手、買手、両サイドのアドバイザーに着任する形式でサポートさせていただきました。売主はファンドであり、対象会社を買収してまだ期間も浅かったのですが、社内の労務環境をはじめ、業歴の長い同社の組織体制を整備し、この度売却を決断されました。

一方、買主は以前に別の売買案件でサポートをしておりましたが、当時案件が成立することなく、その後継続的にコンタクトを取りながら、この度制約となりました。

当案件の成約ポイントは二つ。

①買主・売主のレスポンス速度の速さ、丁寧さ
②信頼関係の構築

①においてはほかのビジネスにも通ずるところですが、とにかくレスポンスの速さは、相手方に対してその熱心さと誠実さ、安心感を与えることにつながります。検討に時間を要しても、検討状況の報告、全体スケジュールの共有をしっかり行うことで、担当者を多くたてることもなく、スムーズに進展しました。

②においては、①とともにすべてのスケジュールを最短に、予定通り行うと同時に、売主側は必要な資料が整っていたことが買主の検討に対する安心感を生んだこと。買主は飲食業ということもあり、引継ぎ等に対して十分なスタッフの応援が可能であることなど、売買契約締結後の進め方や社風の親和性を売主にアピールできたことが大きかったと思います。

株式会社ウィット 代表取締役・三宅宏通氏
2005年UFJ銀行に入行(現・三菱東京UFJ銀行)。上場企業を中心とした融資担当、アシスタントとして活動。2007年に飲食業界に特化したM&A仲介業、人材紹介業を目的にウィットを設立。飲食業界を専門とした仲介サービスの事業者はほとんどなく、毎年問合せ件数、成約件数を伸ばし続けている。

※雑誌「ビジネスチャンス」2018年4月号より転載

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『飲食店ドットコム ジャーナル』編集部

ライター: 『飲食店ドットコム ジャーナル』編集部

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