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『吉野家』が子どもの食事をサポート。新型コロナによる休校を支援する飲食店が続々と

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写真はイメージ。画像素材:PIXTA

新型コロナウイルスの影響で臨時休校中の子どもの食事をサポートするため、『吉野家』が牛丼の割引販売をスタートした。12歳以下の子どもを対象に、テイクアウトの牛丼を74円引きする。今回は、大きな話題を呼んでいる『吉野家』の支援内容について、そして新型コロナウイルスに関連し、社会貢献のための取り組みを行っている飲食企業をいくつか紹介する。

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『吉野家』が新型コロナによって臨時休校中の子どもを支援

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、全国の小中学校、高等学校、特別支援学校がほぼ休校の状態となっている。これを受け、牛丼チェーンの『吉野家』は、自宅での食事機会が増えた子どもたちの食事を支援するため、テイクアウトでの利用に限り、12歳以下の子どもが食べる牛丼の割引販売を開始した。「小盛」から「超特盛」まで全6種類の牛丼が74円引きとなり、並盛の場合は税別352円のところ、税別278円に。子どもの来店や同伴の必要はなく、割引価格を希望する子どもの人数を伝えれば、特別価格で販売される。

特別価格が適用されるのは来店客1人につき3食まで。スマートフォンから事前に注文を行う「スマホオーダー」からの注文も可能だ。期間は3月31日(24時)までで、全国の『吉野家』店舗が対象。一部実施していない店舗、牛丼の価格が異なる店舗がある。

写真は『吉野家』恵比寿駅前店

飲食企業の取り組み3選

ここからは、新型コロナウイルスに関連して、社会貢献をしようとしている飲食各社の取り組みを紹介する。

■王将フードサービス
『餃子の王将』を運営する王将フードサービスは、3月31日までの期間限定で、税別250円の「お持ち帰り専用お子様弁当」を販売している。内容は餃子2個、鶏の唐揚2個、シャウエッセン2本、ライス(中)。電子レンジ対応容器のため、おかずとご飯を一度に電子レンジで温めることができ、子どもでも手作り料理を手軽に食べられる。

販売対象は休校措置対象の中学生以下の子どもがいる人で、1人1回3個まで。全国の『餃子の王将』(一部店舗除く)で取り扱い、電話とテイクアウト専用の検索・予約サイト「EPARKテイクアウト」で注文を受け付けている。

■サトフードサービス
サトフードサービスが展開する和食ファミリーレストラン『和食さと』は、3月31日まで全店で、「ロースとんかつ弁当」「若鶏の唐揚げ弁当」などのテイクアウトメニュー5種類を半額で提供。同時に、弁当のご飯を無料で「季節ごはん」に変更できるキャンペーン(通常は税別200円)も開催している。

■ワタミ株式会社
ワタミ株式会社が運営する日替わり夕食宅配『ワタミの宅食』は、小中高生を対象に、「まごころ御膳」と「まごころおかず」50万食を商品代金無料で提供する。商品代相当を同社が負担するため、かかるのは1食あたり税込200円の配送諸経費のみ。申し込み開始から2日間で累計400万件を超える電話があり、上限の50万食に達したという。

新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、飲食業界では食事を無料や値引きして提供する動きが広がっている。特に臨時休校となっている小中学生、高校生の子どもがいる家庭では、食事を用意する負担が軽減されるため、非常に喜ばれているようだ。

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上條真由美

ライター: 上條真由美

長野県安曇野市出身。ファッション誌・テレビ情報誌の編集者、求人ライターを経て独立。インタビューしたり執筆したり、平日の昼間にゴロゴロしたりしている。肉食・ビール党・猫背。カフェと落語が好き。