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飲食店の「DX」事情をアンケート調査。ウィズコロナ時代に有効なテクノロジーとは?

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画像素材:PIXTA

猛威を振るい続ける、新型コロナウイルス。ウィズコロナ時代へと突入し、飲食店のあり方も大きな変化を遂げ始めている。そんな中、注目を集めているのが、テクノロジーの力を用いてビジネスを変革させる“DX(デジタルトランスフォーメーション)”だ。そこで今回は、飲食店経営者や運営者を対象に実施した、飲食店のテクノロジー導入状況にまつわるアンケート結果を紹介していく。

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■調査概要
調査対象:飲食店.COM会員(飲食店経営者・運営者)
回答数:516名
調査期間:2020年10月23日~2020年10月30日
調査方法:インターネット調査
詳しいアンケート結果はこちら

約9割の飲食店が何らかのITサービスを活用

はじめに、2020年9月の売上を昨年同時期と比べてもらった。最多は「前年同月より30%減った(22.9%)」という回答で、それに「50%以上減った(19.4%)」、「20%減った(14.5%)」という回答が続く。8月の売上を昨年同時期と比較した同様の調査では、「50%以上減った(34.1%)」という回答が最も多かったことを考えると、徐々に回復の兆しが見え始めている様子がうかがえる。

売上は徐々に回復の兆しが見え始めている

続いて、店舗で活用中のITサービスについて尋ねたところ、最も回答が多かったのが電子マネーやQRコード等の「キャッシュレス決済システム(48.3%)」という回答。次に、「集客目的で利用する各種SNS(46.7%)」、「グルメサイト・アプリのネット予約サービス(38.2%)」が続く。5割近い飲食店がキャッシュレス決済システムを導入している背景には、2020年6月まで政府が実施していたキャッシュレス・ポイント還元事業が影響していると思われる。

最多は「キャッシュレス決済システム」で48.3%の店舗が利用している

さらに、活用中のITサービスの内、特に業務効率化に好影響を与えたシステムやサービスについても調査した。すると、「キャッシュレス決済システム」が21.2%で最多に。こうした背景には、レジ業務の効率化が図れるほか、感染症対策として有効とされる非接触型サービスであることなどが関連していると考えられる。なお、このほかにも「多機能型POSレジ(19.0%)」や「業務効率化に貢献したサービスは特にない(18.5%)」、「集客目的で利用する各種SNS(18.3%)」という回答も目立った。

こちらも「キャッシュレス決済システム」が最多

また、活用中のITサービスについて具体的にどのようなメリットが得られたのかも、自由回答形式で尋ねたので、いくつか紹介する。

・集客目的でインスタグラムとFacebookを毎日更新しているおかげで、近所の常連客だけでなく遠方からもわざわざ来店する客が増えた。(愛知県/カフェ/1店舗)
・多機能POSレジを使用。各日によって売上商品を比べたり、客層、単価などが一度に見られたりして便利。(神奈川県/居酒屋・ダイニングバー/1店舗)
・店舗管理システムを利用。売上の即時把握、人件費原価等のコントロール、管理がしやすくなった。(福島県/ラーメン/3~5店舗)
・キャッシュレス決済システム。現金の取り扱いが減って安全安心。両替をしに銀行へ行くこともあまりなくなって便利。(東京都/専門料理/1店舗)

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サトウカオル

ライター: サトウカオル

グルメ、ライフスタイル、ITとさまざまなジャンルの執筆を経験。現在は、ポップカルチャー系のウェブサイトでグルメ関連の記事を執筆中。趣味は、料理とネットサーフィン。ネットで気になった料理を自分流にアレンジして食べるのが最近のマイブーム。