外食業界をにぎわせた話題の新店3選、『そのだ』『Hotel's』ほか
飲食店にとっては厳しい状況であるコロナ禍でも、外食業界を明るくするような話題の新店が続々とオープンしている。今回はこの秋冬にオープンした注目店を3店ピックアップ! その魅力を掘り下げていく。
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『大衆食堂スタンド そのだ』 -大阪で大人気の大衆食堂が東京進出-
大阪で大人気の居酒屋『そのだ』が東京・五反田へ進出。9月11日にオープンしたばかりだが、早くも連日満席の繁盛店となっている。
魅力は手頃な価格で味わえる個性的な料理たち。大衆食堂で出されるメニューをベースにしながら、『そのだ』らしい解釈を加えてアップデート。たとえば大衆食堂の定番メニューである「メンチカツ」(385円)も、特製のオーロラソースをたっぷりかけ、見た目も味もインパクトある仕上がりに。SNS映えするそのルックスは、集客メニューとしても一役買っている。
また、名物サワー「バイス」(385円)も同店の“売り”の一つ。梅しそと焼酎を混ぜてシャーベット状にしたサワーで、シャリシャリとした食感が新鮮かつ、こちらもSNS映えを狙った可愛らしい見た目が楽しめる。昭和の大衆食堂を彷彿とさせる短冊メニューも見ものだ。
『Hotel's』 -『sio』鳥羽周作シェフが手掛ける新店-
先日発表された「ミシュランガイド東京2021」で2年連続の一つ星を獲得した『sio』。店を率いる鳥羽周作シェフは、最近はテレビ番組に出演するなどその活躍の場を広げているが、本業のレストラン事業も順調に拡大しているようだ。
10月1日に表参道でオープンした『Hotel's』は、鳥羽シェフが手掛ける新しいカタチのレストラン。架空のホテルレストランをコンセプトにしており、朝・昼・夜と異なるスペシャリテを提供する。
朝は高級アボカドを使った「スモーブロー」、昼は神戸牛を使った「ハンバーガー」、そして夜は全9品で構成される「ディナーコース」(14,300円)を提供し、スペシャリテとして薪火で焼いたステーキが供される。
高級レストランといえばディナーが主体、そしてランチは価格を抑えたコース料理を提供するのが一般的だが、『Hotel's』では朝・昼・夜と、それぞれが独立した魅力を発信する。鳥羽シェフらしいアプローチに、早くも多くのグルマンから注目を集めている。
『ピーター・ルーガー・ステーキハウス 東京』 -世界最高峰のステーキハウス-
この秋冬、最も注目を集めた店といえば『ピーター・ルーガー・ステーキハウス 東京』だろう。『ピーター・ルーガー・ステーキハウス』はニューヨークを代表する高級ステーキハウスで、世界中の美食家たちを虜にする超有名店だ。ここ数年で、海外のステーキハウスが続々と日本へ進出したが、その大トリとも言うべき存在がこのコロナ禍に、しかも200席を超える大箱でオープンするとあって業界内でも大きな話題を集めていた。
看板メニューはもちろん「Tボーンステーキ」。サーロインとフィレを同時に味わえるTボーンステーキは今やどのステーキハウスでも定番メニューとなっているが、アメリカで初めて提供したのが同店であるのは有名な話。900度の高熱ブロイラーで焼き上げ、300度に熱した皿で供される迫力の肉塊は、“世界最高峰”と呼ばれるだけの抜群の味わいが楽しめる。
「食はエンターテイメントだ」と言わんばかりの劇場型の店構え、そして豪快な肉料理は、コロナ禍で苦境立たされている日本の外食業界を明るくしてくれるに違いない。
さて、今回はこの秋冬にオープンした注目店を3店紹介した。気になる店舗があったらぜひ視察に訪れてみてはいかがだろうか。
■参考
・あの人気大衆食堂が五反田に!老若男女に愛される「大衆食堂スタンド そのだ」が9月11日(土)にグランドオープン
・本日オープン、レストラン「sio」の新業態「Hotel's」がスペシャリテメニューで「ふつうのマヨネーズ」を採用
・待望のグランドオープン「ピーター・ルーガー・ステーキハウス 東京」