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『渋谷 半地下酒場』24坪で月商1,500万円。「飲食店は、物件ありき」の真意を聞く

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代表の今井洋氏(写真左端)、添田慎也氏(同右端)と、スタッフの皆さん

渋谷・道玄坂2丁目に建つビルの半地下、駐車場を改装して誕生した『渋谷 半地下酒場』。屋台のような開放感と、ラフなおしゃれ感が共存する独特の世界観が、渋谷に集う若者を魅了。コロナ禍の2021年6月オープンながら、初月から24坪・70席で月商1,200万円をたたき出し、その勢いはさらに増すばかりだ。

【注目記事】コロナ禍で開業、不利な立地でも繁盛店に。『かすがい三宿』のスゴさに迫る!

『うどん愛』、『萬斎・ながさき』の今井氏と、アパレル事業を営む添田氏による共同経営

『渋谷 半地下酒場』を運営するのは、合同会社今添笑店。ともにアパレル業界出身の今井洋氏と添田慎也氏が代表を務める。今井氏が飲食業界に足を踏み入れたのは、約6年前。服飾デザインの仕事をしていた頃、常連として通っていた東京・青山の讃岐うどん店『うどん愛』で、週1回、間借り営業を始めたのがきっかけだ。

2016年、『うどん愛』のオーナーの引退にあたって店を譲り受け、『讃岐うどん愛』をオープン。2019年6月には、渋谷・百軒店商店街で60年続いたスナックを受け継ぎ、ミュージックバー『ながさき』と、『うどん酒場 萬斎』をオープンしている。「3店舗とも7~8坪の小さな店だったので、50人以上入るような規模の店をやってみたいと考えた」という今井氏。飲み仲間で、現在は東京・両国で服飾工場を営む添田氏に声をかけ、今添商店を設立した。

客席は、カウンター席、テーブル席、半テラス席で構成 ※画像提供/今添笑店

若い頃から常に渋谷が一番。何百回も歩いたことのある、馴染みのあるエリアで開業

『渋谷 半地下酒場』の個性を際立たせているのは、第一に「半地下の駐車場」という特殊な立地条件だ。「飲食店は、物件ありき。100軒見ても、そのうちピンとくるのは1軒くらい」という今井氏は、「土地勘のある場所で、坪家賃は3万円以下」を条件に物件を探してきた。現在40代前半の2人にとって、渋谷は若い頃から通い慣れた場所。同世代が渋谷に来なくなっても、また渋谷は盛り返すと確信していたという。「店のあるエリアは何百回も歩いたことがあって、どんな人がいるのかも熟知している場所。コロナになってからもいち早く渋谷には人が戻っていたのを肌で感じていたので、不安要素はなかったです」と振り返る。

サブリース会社を通じて知った現物件は、一目見て「イケる」と確信。その直感を裏付けたのは、高知にある老舗居酒屋『安兵衛』で今井氏が見た風景だった。「同じように駐車場で営業していて、すごく賑わっているんです。この場所だったら、ライブ感のある面白い店づくりができるのではと感じました」。

半地下の駐車場にある店舗

食とエンターテインメントを融合し、渋谷カルチャーを体感できる場所に

店づくりのテーマは、“食とエンターテイメント”。世代を超えて誰でも気軽に楽しめる酒場として、フリーマーケットや音楽イベントといった様々なイベントも行い、渋谷カルチャーを五感で堪能できる居酒屋を目指した。ガラス張りの店舗は、台湾屋台のように雑多で賑やかな雰囲気をイメージ。厨房設備を設えたほかはほとんど造作をせず、駐車場の開放感を活かした空間とした。「大箱で軽く飲める場所が渋谷にあまりないことは知っていたので、気軽に寄れる店にしたかった」と今井氏。2人の人脈を活かし、店内の装飾やグラフィックは、知人アーティストやデザイナーが担当。SNSでも反響を呼び、クリエイティブ系の人や若者から絶大な支持を集めている。

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笹木理恵

About 笹木理恵

飲食業界専門誌の編集を経て独立。スイーツ・パンからフレンチ、ラーメンなどまで、食のあらゆるジャンルを担当。飲食専門誌を中心に、一般雑誌やWEB、書籍などで活動している。「All About」「Yahoo!ニュース個人」でも執筆中。 https://foodwriter-rie.com/