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コロナ禍で内食にマンネリ感、外食ニーズ高まる。ホットペッパーグルメ外食総研が調査

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画像素材:PIXTA

株式会社リクルートの調査・研究機関であるホットペッパーグルメ外食総研は、コロナ禍での食に対するマンネリ感や、それに伴い高まったニーズについてアンケートを実施した。その結果から、外出自粛の影響で増えた内食にはマンネリを感じており、「外食で旬のものを食べたい」、「新しい店に行きたい」といった消費者ニーズの高まりが明らかになった。

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■調査概要
調査対象:首都圏、関西圏、東海圏に住む20〜69歳の男女
回答数:10,027 件 (首都圏 5,124 件、 関西圏 2,648 件、 東海圏 2,255 件)
調査期間:2022年8月1日〜2022年8月9日
調査方法:インターネット調査
アンケート結果:コロナ禍での食に対するマンネリ感や新たなニーズを調査

会食自粛と在宅ワークで増えた「自炊」に、約半数がマンネリを実感

コロナ禍前に比べて自炊の食事内容にマンネリを感じている、と回答したのは全体の46.3%。なかでも30〜60代女性が最も多く、過半数を越えている。会食の機会が減ったことはもちろん、リモートワークの普及によっておうち時間が増え、自分で料理をする機会が増えた結果、限られたレパートリーの繰り返しにマンネリを覚えているようだ。

ホットペッパーグルメ外食総研「コロナ禍での食に対するマンネリ感や新たなニーズを調査」より

「旬の食材」や「未開拓店への訪問」、「未体験の料理」などに関心が寄せられる

コロナ禍以降、食事や料理に関してどのような気持ちが高まったかを尋ねると、1位は「旬のものを食べたい」(27.4%)、2位は「行ったことのない飲食店を利用したい」(24.2%)、3位は「食べたことのないメニューを食べたい」(24%)となった。「いつもとは違うものを食べたい」というニーズの高まりは、苦戦を続けてきた飲食店にとって嬉しい傾向といえる。

性年代別に見ると、「旬のものが食べたい」と回答したのは40代・60代女性に多く、逆に20代男女・30代男性では少なくなっている。また20〜40代女性では、「食べることでストレス解消したい」と答える割合が非常に多く、20代・40〜60代男性は「当てはまるものはない」と回答する割合が多かった。

ホットペッパーグルメ外食総研「コロナ禍での食に対するマンネリ感や新たなニーズを調査」より

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在宅時間の増加と蓄積されたストレスが、外食ニーズ創出の要因

上記の質問で上位3つを回答した人に、それぞれ理由を尋ねると、いずれも1位は「家にいる時間が増えた」、続いて「ストレスが増えた」ことを挙げている。この結果からは、在宅時間で抱え込んだストレスが、コロナ禍における食への思いに多少なりとも影響を与えたことがわかる。

ホットペッパーグルメ外食総研「コロナ禍での食に対するマンネリ感や新たなニーズを調査」の結果より作図

外食体験は、我々を日常からわずかの間切り離してくれる、特別なひとときだ。消費者の外食ニーズが高まる今、飲食業は最も身近なエンターテインメントとしてさらに期待されていくだろう。

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松本ゆりか

ライター: 松本ゆりか

東京でWebマーケターを経験した後、シンガポールへ渡りライフスタイル誌やWebメディア制作に携わる。帰国後、出版社勤務を経てフリーライターに。主に中小規模ビジネスや働き方に関する取材・執筆を担当。私生活ではひとり旅とはしご酒が好きなごきげんな人。