『スシロー』が提供する新しい店舗体験。デジタルビジョンとレーンが融合した「デジロー」とは

株式会社FOOD & LIFE COMPANIESプレスリリースより
大手回転寿司チェーン『スシロー』を運営する「あきんどスシロー」が、「デジタル スシロー ビジョン」、通称「デジロー」を2023年9月21日より『スシロー江坂店(大阪府)』に導入。今後も一部店舗に導入していくと発表した。今回は、「デジロー」の概要と、導入の経緯についてお伝えする。
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新たな寿司との出合いを再現。注文だけでなく、クイズやゲームも
回転すし事業を創業してから、2023年10月で40周年の期を迎える『スシロー』は、「一緒に行こか、回転寿司の一歩先へ」という新たなステートメントを発表。その一環として、9月21日より『スシロー江坂店(大阪府)』、9月28日より『スシロー新宿西口店』に「デジタル スシロー ビジョン」、通称「デジロー」を導入した。10月には『スシロー天白焼山店(愛知県)』に導入するという。

「株式会社FOOD & LIFE COMPANIES」プレスリリースより
「デジロー」は、各テーブル席に設置する大型のデジタルビジョンとレーンを融合させたシステム。デジタルビジョン上に寿司の画像が流れるだけでなく、タッチパネルとしてメニューを検索・注文することができる。また、ハッシュタグでテーマ別に商品を絞り込める「すしナビ」といった新たな機能も搭載。従来の回転寿司の良さであった、新たな寿司に出合える楽しさや選べる楽しさを再現しているという。
さらに、寿司のこだわり情報やクイズが流れるほか、注文額に応じて楽しめるゲーム「だっこずしスロット」など、新しい店舗体験も提供する。

「株式会社FOOD & LIFE COMPANIES」プレスリリースより
美味しさや安全だけでなく、デジタル化で新しい店舗体験を提供
40周年を迎える『スシロー』が「デジロー」を導入した背景には、「いつ来ても喜んでいただける店舗空間を作り続けたい」との考えがある。『スシロー』がこれまでに導入したデジタル化の例としては、注文した商品が自分専用のレーンで届く「Auto Waiter(オートウェイター)」が好評だ。現在は通常のレーンとオートウェイターを併用する店舗がほとんどだが、今後はオートウェイターのみの店舗を約80店舗まで拡大、さらに、オートウェイターの上に「デジロー」を設置することも検討しているという。新しいデジタル体験を楽しめる店舗は今後も増えていくだろう。
コロナ禍に次いで、人手不足や原材料の高騰など、飲食業界は厳しい状況がここ数年続いているが、こうした新たな店舗体験の提供により、業界全体がますます活性化していくことを期待したい。
