月商700万円の錦糸町『ロビン』、若者に愛される店づくりで2店舗目も大ヒット!
JR錦糸町駅の南口エリアに2店を集中展開している『ロビン』は20〜30代の若年層で賑わう繁盛居酒屋だ。1号店『銀シャリ 原始焼き食堂 ロビン 錦糸町店』は2020年7月、2号店『炭焼食堂 ロビン その2 錦糸町』は2023年6月にオープン。いわゆるネオ大衆酒場のスタイルではなく、居酒屋の王道で勝負しながら、若者から支持されているのはなぜか。2店を運営する株式会社PMA商会の志方俊一郎社長に業態開発のポイントについてうかがった。
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競合が少ないジャンルに目をつけ、1号店はコロナ禍の真っ只中にオープン
『ロビン』の1号店に当たる『銀シャリ 原始焼き食堂 ロビン 錦糸町店』は2階建ての住宅を改装し、コロナ禍の真っ只中だった2020年7月にオープンした。
この店を運営している株式会社PMA商会の志方俊一郎社長は、前職で東京都内に居酒屋13店を多業態で展開しているライナ株式会社で各店の立ち上げを担当していた。『ロビン』1号店もライナの直営店としてオープンしたが、その後に志方氏が独立し、業務受託の形で運営を手掛けている。
屋号に掲げている通り、『ロビン』1号店は鮮魚の原始・炉端焼きと土鍋ごはんをフードの柱にした居酒屋だが、志方氏はその業態開発のプロセスをこう説明する。
「ライナでは物件ありきで業態開発をしますが、『そのエリアにない店』を基準にして業態をチョイスしていました。錦糸町にもクラフトビール専門店『ベクタービア』2店と熟成焼肉とクラフトビールの専門店『カドウシ』1店を展開していますが、いずれもこのエリアに競合店が少なかったことが業態開発の出発点。『ロビン』1号店は炉端焼き店が店周辺にほとんどなかったことから、そこに土鍋ごはんを組み合わせ、締めまで1店で完結する居酒屋をつくろうと考えました」
