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三軒茶屋で坪月商50万円超! 『大衆酒場 ネオトーキョー』の“多様なカルチャー”が息づく店づくり

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株式会社SLICKのCEO・岩崎慶人氏。『大衆酒場 ネオトーキョー』2店舗と、ワイン業態1店舗を展開する

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ストリートカルチャー、音楽、ファッションに、大衆酒場をMIXした店づくりで感度の高い若者を集め、11坪24席で月商550万円を売る『大衆酒場 ネオトーキョー』。運営する株式会社SLICKのCEO・岩崎慶人氏は、10代からスケートボーダーとバンドマンの2足の草鞋を履きつつアパレルブランドも経営し、35歳で飲食の道に。「店づくりで大事なのはカルチャー」と語る岩崎氏の店づくりについて取材した。

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三軒茶屋から徒歩6分。茶沢通りに面した前面ガラス張りの店舗。紫色の暖簾と、ピンクのネオンが異彩を放つ(写真提供:株式会社SLICK)

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ストリートカルチャーとワイン酒場のノウハウを、大衆酒場に注入

『大衆酒場 ネオトーキョー』は、岩崎氏が初めて手掛けた飲食店である『スペイン料理と自然派ワイン LUZ』(2012年に渋谷でオープン、2016年に三軒茶屋に移転)をリニューアルする形で、コロナ禍の2021年7月にオープンした。『LUZ』の業績は悪くなかったというが、なぜ業態転換したのか。

「飲食に参入した頃から新しい事業のアイデアは常に頭の中にあって、『ネオトーキョー』も、そのうちのひとつを形にしただけ。『LUZ』は客単価6,000円ほどで客層も限られていたので、もっと若い子が気軽に来られる店を作りたいという思いがありました。コロナ禍で若者が外で息抜きできる場所を探していると感じていたこともあって、“じゃあ今やるか!”という感じでしたね」

カウンター下には、ペインター/アーティストのMHAK氏が手掛けた壁画が

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『大衆酒場 ネオトーキョー』の客単価は4,000円。ピンクのネオンサインと紫色の暖簾が象徴的な店舗は岩崎氏がコレクションしたスケートボードやポスター、ヒップホップなどの音楽で彩られ、クラブのような雰囲気も楽しめる。著名なアーティストの作品を見たり音楽を聴いたりしながら気軽にお酒が飲めるという都心ならではの体験が、若者を呼び寄せる吸引力になっているのだ。

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笹木理恵

ライター: 笹木理恵

飲食業界専門誌の編集を経て独立。スイーツ・パンからフレンチ、ラーメンなどまで、食のあらゆるジャンルを担当。飲食専門誌を中心に、一般雑誌やWEB、書籍などで活動している。「All About」「Yahoo!ニュース個人」でも執筆中。 https://foodwriter-rie.com/