10年で売上2倍の代々木上原『SARU』。魚介×ワインで坪月商60万円越え
飲食店の3年以内の廃業率が約70%ともいわれる中、10年以上お店を続けることは並大抵のことではない。特に首都東京ともなるとその競争は熾烈だ。そんな中、東京で10年以上お店を続けられるお店は、どんな工夫を凝らしているのだろうか。
今回は2013年に代々木上原でオープンし、現在坪月商60万円を弾き出す、魚介ビストロ『Fresh Seafood Bistro SARU(以下、SARU)』を取材。オーナーであり株式会社Root代表取締役の猿田伸幸氏と料理長の幸田颯氏に話を聞いた。
>>飲食店“専門”の求人サイトだから即戦力が見つかる。社員とアルバイトまとめて19,800円で掲載可!
「野菜ビストロ」の成功体験から、2号店で「魚介ビストロ」へ挑戦
2012年9月、Root初のお店として『Smoke & Vegetable Bistro SARU 白金』(現在閉業)をオープンさせた猿田氏。野菜をメインに扱うビストロというあまりないコンセプトを打ち出し、オープン後すぐに評判を呼び、社員数も4人から6人へと増やした。
この繁盛を受け「今度は野菜ではなく別のものに特化した専門店を作りたい」と考えた猿田氏。そして出店先として頭に浮かんだのが、独立時に不動産会社から物件を紹介された代々木上原だった。
「代々木上原は不動産会社に紹介されて初めて足を運び、とても良い雰囲気で強く印象に残っていました。当時は今ほど代々木上原に飲食店は多くなかったのですが、2号店はぜひ代々木上原に出店したいと思っていたんです。だから2号店を作ろうと考えたタイミングで、毎日のように代々木上原に通い業態リサーチと物件探しをしました」と街の雰囲気に惹かれたと明かす。
猿田氏はリサーチを経て、代々木上原にはワインをウリにするお店はあっても、シーフードと合わせて提供している業態がないことに気づく。白金時代から「マグロのステーキ」が人気だったこともあり「ワイン×シーフード」業態に照準を合わせた。代々木上原駅から徒歩5分ほど、代々木八幡駅へと向かう代々木上原駅前商店街に位置する物件を押さえ『SARU』を2013年にオープンさせた。
