夫婦経営で月商200万円の南長崎『氵(さんずい)』。燗酒とスパイス料理で酒好きを惹きつける
日本酒を主力にした居酒屋は数あれど、2024年1月にオープンした『氵(さんずい)』では燗酒を打ち出し、スパイスを巧みに使った料理を提供。〆に楽しめるスパイスカレーも人気だ。こうしたラインアップには店主である鈴木淳氏のセンスが光る。
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看板の燗酒はむろん、その他の酒も豊富なバリエーションを誇る
銀座にあるミシュラン一つ星の日本料理店『六雁(むつかり)』で修業した後、富ヶ谷の人気居酒屋『Sakeria 酒坊主』で働いた鈴木氏。独立前の勤務先として『Sakeria 酒坊主』を選んだのは、燗酒に力を入れている店で、同店のスパイス使いも学びたかったからだという。
「燗酒に向いている酒は味の強いものが多く、料理との親和性が高くて気持ちよく酔えるのが魅力。燗酒に力を入れる店はまだまだ少ないですし、自分が好きな燗酒の楽しみ方を伝えるような店を創りたいと考えていました」
『氵』で常備している日本酒は60〜70種類で、そのうち冷酒で供するのは5種類程度。お客の半数近くが日本酒や燗酒の初心者なので、日本酒用のメニュー表は置かず、料理やお客の好みなどに応じておまかせで提供している。ビギナーでも知っている銘柄から日本酒好きにもあまり知られていないマニアックな蔵までがそろい、1合880円〜、中心価格帯は1,200円と手ごろなのがうれしい。
一方、店内に掲げられた大きな黒板には日本酒以外のアルコールがびっしりと書き連ねてある。ビールは国内外のクラフトビールが20種類、ワインは自然派が4種類、ウイスキーはオールドボトルをはじめ5種類と種類豊富な上、通好みなラインアップだ。
「日本酒以外の選択肢もたくさん提案したかったですし、自分が好きな酒をそろえた結果、これだけの内容になりました。料理と酒を楽しんでいただくというコンセプトを浸透させたいのと、売上を確保する意味でも、当店では必ずドリンク2杯以上のオーダーをお願いしています」
