出店したい飲食店業態1位は「居酒屋・ダイニングバー」。 最新の出店予算動向も紹介
飲食店ドットコムが2024年1月~12月のデータをもとに、いま最も出店希望の多い業態と出店予算の動向を調査した。コロナ禍である2022年に行った同調査の結果を踏まえ、最新の業界動向を紹介する。
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出店希望業態トップは「居酒屋・ダイニングバー」
今回の調査の結果、出店希望が最も多い業態は「居酒屋・ダイニングバー」となった。この結果は2022年の調査結果から変わっておらず、2位「カフェ」、3位「バー」も同様の順位を維持していることから、出店したい業態のトップ3には根強い人気があることが窺える。
一方で、4位はこれまでの「ラーメン」をおさえて「カラオケ・パブ・スナック」が前回比1.1%増でランクインした。コロナ禍が明けたことで夜間帯の利用客数が盛り返したこと、人とのにぎわいを楽しむ場のニーズが高まってきていることなどが要因として考えられる。上位3位の業態とは割合にして約10%以上の差があるものの、今後の需要に注目したい。
また、今回の調査で大きく順位を落とした業態もある。前回の調査で7位だった「テイクアウト」は、今回1.2%減の11位となった。こちらはコロナ禍に高まった持ち帰り需要が落ち着いたことによる結果とみられる。
低く抑えるか、高く費やすか。二極化する出店予算の動向
出店希望の業態ランキングが変化したことで、出店予算にも新たな動きが出てきている。2022年の調査時と比較すると、出店予算「1,500万円以下」「2,000万円以下」は1%未満ではあるものの、わずかに増加。「2,000万円以上」も1.7%の増加がみられた。
一方で、「500万以下」については2.1%減という結果となった。「テイクアウト」など比較的低コストで出店できる業態の人気が落ち着いたことが要因として考えられるが、コストを抑えて出店したいと考える割合は、現在でも全体の46.3%と半数近くを占めている。
コロナ禍が明け、しっかりと予算をかけた店舗で開業したいとの考えを持つ人が増えている一方で、できるだけ低コストでスタートを切りたいという傾向も根強い。二極化する今後の動きに注目だ。
