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月商400万円、都立大学『MARBLE』。業態開発の名手による“認知度アップの改善策”とは?

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株式会社コローリ代表・山口高志氏

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シェフ・山口高志氏とソムリエ・渡部武志氏の二人が共同オーナーを務める株式会社コローリ。イタリアンを軸に、多彩な要素をクロスミックスさせた業態開発を得意とする。

現在までに炭火焼肉料理×イタリアンの『+ruli-ro(ルリイロ)』(池尻大橋)、モツ料理×燗酒の『kogane(こがね)』(外苑前)、揚げ物×イタリアンの『ニショク』(自由が丘)などを展開。酒場激戦区で快進撃を続け、各店とも坪月商40万円以上を叩き出している。

会社創立10周年を迎えた2024年の1月、都立大学にオープンさせたのが新業態のニューレトロイタリアン『MARBLE(マーブル)』。立ち上げ当初は月商300万円弱と苦戦を強いられたが、現在は月商400万円に到達し、坪月商31万円を売る。この1年でどのように新店を育んできたのか、経営の工夫や改善点を聞いた。

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新旧のイタリア料理を巧みにミックス

「ニューレトロイタリアン」を旗印とする『MARBLE』がクロスミックスさせたのは、“新旧”のイタリア料理。“RETRO”では「スパゲッティ ボンゴレビアンコ」(1,800円)といった、基本を大切にしたオーソドックスな料理を用意する。

マルケ地方の郷土料理「魚介のリゾット」(2,200円)が定番人気(写真提供:株式会社コローリ)

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一方、“NEW”は系列全店のメニュー開発に携わる山口氏のエッセンスを散りばめた、創作イタリアン。冷菜「ザーサイペペロンチーノ」(600円)や温菜「地鶏のつくねカルボナーラソース」(2個・1,200円)など、遊び心が光る。それら新旧の料理がマーブルのように一軒の中で交ざり合うのが、掲げたコンセプトになる。料理に寄り添う、熟練ソムリエ・渡部氏セレクトのナチュラルワインも抜かりなしだ(グラス700円~、ボトル3,800円~)。

「牛ハツの炭火焼き アンチョビ焦がしバター」(2,200円)。牛肉・内臓肉は系列店分も含め、塊肉を芝浦市場から直接仕入れる(写真提供:株式会社コローリ)

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小林智明

ライター: 小林智明

埼玉県出身。情報誌の編集プロダクションを経て、2006年にライターとして独立。食、旅、スポーツ、エンタメなど多岐にわたり取材・執筆活動を展開中。グルメ取材はラーメン店を中心に計500軒を突破。好きなお酒は辛口純米酒。