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狙い澄ました坪月商80万円。恵比寿『肴場あおもん』に学ぶ1号店のブラッシュアップ術

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名物メニューである「重さゼロアジフライ~実山椒タルタル~」の「完熟1枚」(748円)と「半熟1枚」(748円)の盛り合わせ

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『肴場あおもん』と『酒肴あおもん』の共通メニューは6品のみ

『肴場あおもん』はフード29品をラインアップしているが、『酒肴あおもん』と共通するメニューは3大名物を含めて6品のみ。名物メニューも「~重さゼロ!~アジフライ」は『酒肴あおもん』だと2枚1,408円~で提供する一方、『肴場あおもん』では1枚748円~に変更している。

また、『酒肴あおもん』のボトムプライスは440円だが、『肴場あおもん』ではそれを330円に引き下げ、330~484円の価格帯の品揃えを厚くしている。

フードメニューも『酒肴あおもん』の売りを踏襲しながら、さまざまな点で変更を加えた

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これにはふたつの狙いがある。

ひとつが小ポーションの商品を増やすことで器のサイズをコンパクトにしたこと。席数を増やした分、卓上のスペースが狭くなるが、器のサイズを小さくすることで窮屈な印象を与えないようにしたのである。

もうひとつが利用動機の幅を拡げることだ。その理由を渡辺氏は次のように説明する。

「『酒肴あおもん』は周辺に居酒屋がないため、1店で飲みが完結します。一方、『肴場あおもん』はさまざまな店が軒を連ねる恵比寿と代官山に挟まれていますから、2軒目、3軒目利用も多いはず。そうしたニーズにも応えられるように低価格、小ポーションのメニューを増やしました」

「炙り鯖寿司」(1貫484円)。写真は2貫

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栗田利之

ライター: 栗田利之

フリーランスの記者として、15年以上にわたって外食経営誌の記事を執筆。大手、中堅の外食企業や話題の繁盛店などを取材してきた。埼玉県下を中心に店舗網を拡げている「ぎょうざの満洲」が贔屓の外食チェーン。