狙い澄ました坪月商80万円。恵比寿『肴場あおもん』に学ぶ1号店のブラッシュアップ術
『肴場あおもん』と『酒肴あおもん』の共通メニューは6品のみ
『肴場あおもん』はフード29品をラインアップしているが、『酒肴あおもん』と共通するメニューは3大名物を含めて6品のみ。名物メニューも「~重さゼロ!~アジフライ」は『酒肴あおもん』だと2枚1,408円~で提供する一方、『肴場あおもん』では1枚748円~に変更している。
また、『酒肴あおもん』のボトムプライスは440円だが、『肴場あおもん』ではそれを330円に引き下げ、330~484円の価格帯の品揃えを厚くしている。
これにはふたつの狙いがある。
ひとつが小ポーションの商品を増やすことで器のサイズをコンパクトにしたこと。席数を増やした分、卓上のスペースが狭くなるが、器のサイズを小さくすることで窮屈な印象を与えないようにしたのである。
もうひとつが利用動機の幅を拡げることだ。その理由を渡辺氏は次のように説明する。
「『酒肴あおもん』は周辺に居酒屋がないため、1店で飲みが完結します。一方、『肴場あおもん』はさまざまな店が軒を連ねる恵比寿と代官山に挟まれていますから、2軒目、3軒目利用も多いはず。そうしたニーズにも応えられるように低価格、小ポーションのメニューを増やしました」

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