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坪月商49万円のカジュアル焼鳥。門前仲町『ヒナイスタンド』に学ぶセカンドブランド開発の成功術

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『ヒナイスタンド 門前仲町店』店長の皆越啓太氏

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2022年4月、東京・錦糸町の繁盛焼鳥店『比内地鶏炭火焼 ひない(以下、ひない)』のセカンドブランドとしてオープンしたのが『ヒナイスタンド 門前仲町店』だ。いずれも秋田県産の比内地鶏を用いた焼鳥が売りだが、それぞれに客単価や客層は異なる。

門前仲町店は2025年3月に売上レコードを更新し、2024年10月には亀戸に2号店を出店するなど絶好調の『ヒナイスタンド』。門前仲町店の店長である皆越啓太氏に、勝てるセカンドブランドを開発するための秘訣をうかがった。

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女性の集客を伸ばすため、『ヒナイスタンド 門前仲町店』では焼鳥店らしからぬシックなファサードを採用

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創業店の錦糸町『ひない』はリニューアルオープンで売上の120%増を達成

日本三大地鶏の一つに数えられる秋田県産比内地鶏。その串焼きを名物メニューに掲げた東京・門前仲町の焼鳥店が『ヒナイスタンド 門前仲町店』だ。

門前仲町駅から徒歩3分とアクセスはいいが、店を構えているのは路地裏沿いの隠れ家立地。店が認知されるまでにやや時間がかかったものの、1年ほど前から客数がぐんぐんと伸びはじめ、13坪27席の規模で2025年3月には月商640万円の売り上げレコードを弾き出した。

幅2メートルにも満たない細い路地沿い位置しているため、フリ客は少なく、来店客の8割が予約客で占められる

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同店を運営する有限会社オグリッチの創業は2001年。錦糸町の『ひない』の1店体制を貫いてきた同社は、大手酒販店の営業マンだった舟橋一貴氏が2019年に代表を引き継いでから事業拡大に経営の舵を切る。

『ひない』は2019年6月に改装リニューアルオープンすると、改装前比で120%増という大幅な売上アップを達成。その勢いを駆って2店目の出店に着手したものの、コロナ禍に突入して出店計画はいったん棚上げに。そして、コロナ禍の影響が残る2022年4月にあらためてオープンしたのが『ヒナイスタンド 門前仲町店』だった。

その経緯を店長の皆越啓太氏は次のように説明する。

「門前仲町店が入居している物件は、もともと私が業務受託の形で運営していた焼鳥店でした。コロナ禍で厳しい経営環境に置かれる中、2店目の出店を検討していたオグリッチが店の経営権を買い取り、私自身も同社に身を置いて一緒に店を建て直すことにしたわけです」

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栗田利之

ライター: 栗田利之

フリーランスの記者として、15年以上にわたって外食経営誌の記事を執筆。大手、中堅の外食企業や話題の繁盛店などを取材してきた。埼玉県下を中心に店舗網を拡げている「ぎょうざの満洲」が贔屓の外食チェーン。