月商300万円の代官山『Choi.s』が切り拓く、中華×クラフトビールの可能性
“有名店出身のシェフによるカジュアル店”“ナチュラルワインとのペアリング”などのトレンドにより、ここ数年で盛り上がりを見せている中華料理。その中で代官山の『Choi.s(チョイス)』では、恵比寿の名店『MASA'S KITCHEN(マサズキッチン)』出身の前川祐也氏による中華料理とクラフトビールの組み合わせが楽しめる。ありそうでなかったスタイルの人気店が誕生した経緯を取材した。
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“裏代官山”の居酒屋が名門出身シェフによる中華にリニューアル
『Choi.s』があるのは代官山、渋谷、恵比寿のいずれの駅からも徒歩8〜10分ほどで、地元では“裏代官山”と称されているエリア。JR埼京線沿いの路地裏で、店のすぐそばを列車が走る立地だ。
もともと同店は『煮込みDining Choi.s』という店名だった。文字通り煮込み料理を中心とした居酒屋として2011年に開業し地元に定着していたが、店を任されていたシェフが退職することに。そこで後任として声がかかったのが、その退職したシェフの兄であり、独立に向けて準備を進めていた前川祐也氏だった。
前川氏は渋谷の『文琳』で働いた後、同店の総料理長だった鯰江真仁氏が立ち上げた『MASA'S KITCHEN』に参画。高級中華料理店で長く腕を磨いてきた。
「自分には和食の居酒屋メニューを作ることはできませんし、個人的には庶民的な中華が好きで、自分の店では名店で学んだ技術を活かした料理をリーズナブルに楽しんでいただきたいと考えていました。自分がこの店を任されるならそういうスタイルの店にしたいと伝えたところ、オーナーに快諾いただきました」
こうして、2021年から前川氏が店を任されることに。近隣のエリアで長年働き、お客として同店にもよく訪れていてなじみがあったことも、決め手になったという。
