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なぜ『焼鳥やおや』には優秀な人材が集まるのか? 店の“世界観”が最強の求人コンテンツに

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アサヒビールの営業職から転身し、大阪の人気焼き鳥店『炭火焼とり えんや』で腕を磨いた株式会社YAOYA代表の遊津拓人氏(写真中央)

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2025年10月1日に創業の地である池尻大橋『焼鳥やおや 総本店』が復活オープンし、現在は『リバーサイドヤオヤ』や渋谷の『YAOYA TOKYO』など、6店舗を展開する株式会社YAOYA。急速な店舗展開を支える優秀な人材を確保するために、いくつかの採用活動を行ってきたという。その中で見えてきたのは、スキル以上に「カルチャーフィット」を重視する独自の採用哲学だった。人を惹きつける組織づくりの秘訣を、代表・遊津拓人氏に聞いた。

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火災による閉店から、2025年10月1日に見事復活を遂げた池尻大橋の『焼鳥やおや 総本店』

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採用チャネルの拡大で見えた、本当に“仲間”にすべき人材像

創業以来、YAOYAの社員採用はスタッフや知り合いからの紹介という、いわゆる「リファラル採用」が中心だった。店の雰囲気や価値観を深く理解した上での応募がほとんどのため、入社後のミスマッチが極めて少なかったという。

しかし、北海道・ニセコや海外への出店も視野に入れ、今後の出店計画を加速させるには、従来の方法だけでは限界もある。そこで、業務委託を依頼している人事担当者から勧められたのが「求人飲食店ドットコム」だった。

「事業を大きくしていくフェーズに入り、これまで通りのやり方だけでは難しいと感じていました。『求人飲食店ドットコム』を使ってみると、応募者の数も多く、これまで出会えなかったような方とも面接する機会が増えましたね」

採用の間口を広げ、多くの候補者と対話する中で、遊津氏は重要な気づきを得る。それは、スキルや経歴以上に、自社が大切にする「カルチャー」への共感が不可欠だということだ。

「たくさんの応募者の方とお会いする中で、僕らが本当に大切にしたいのは、調理やサービスのスキルよりも、まず『うちの店で楽しく働けるか』という相性なのだと改めて気づかされました。給与や休日といった条件はもちろん大事ですが、それ以上に『この店の雰囲気が好きだから働きたい』という動機が、長く活躍してもらう上では欠かせないのだと痛感しました」

この経験を経て、YAOYAならではの「空気感」や「価値観」をいかに的確に伝えるか、という点をより一層重視するようになった。

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中森りほ

ライター: 中森りほ

グルメ系ウェブメディアの編集・ライターを経て2017年よりフリーライター&編集者として活躍。『食べログマガジン』『Web LEON』『Numero.jp』などで、グルメや旅記事を執筆中。