なぜ『焼鳥やおや』には優秀な人材が集まるのか? 店の“世界観”が最強の求人コンテンツに
「とりあえず任せる」。自走する店長を育てる権限移譲のスタイル
YAOYAの組織文化は、現場主導の「任せる文化」が特徴だ。
「新店の立ち上げは僕も最初こそ一緒にやりますが、オペレーションがある程度固まったら、1か月くらいで現場を離れます。あとは店長に任せて、とりあえずやってもらう。もちろんトラブルも起きますが、僕が『こうしろ』と指示するより、まずは自分たちで考えて解決してもらう方が、彼らの成長に繋がるんです」
店長以上の幹部とは、隔週でミーティングを実施。その時間はわずか30分程度だという。
「話すことは、売上の達成状況、メニュー改定、そしてトライ&エラーの共有くらい。淡々と、スピーディーに情報を共有する場です」
一方で、長年オーナーである遊津氏が現場に入り、自ら課題解決を行ってきた側面もあり、「まだまだ僕が決めてきた部分が多く、自分で考えて行動できる人間が少ないのがウィークポイント」と課題も認識している。今後はさらに裁量権を拡大し、真に自走できる人材の育成を目指していく。
次のステージへ。カルチャーを支える「制度」の整備に着手
これまで属人的なマネジメントと、共有された価値観によって成長を遂げてきたYAOYA。しかし、今後のさらなる拡大を見据え、遊津氏は制度設計の必要性を強く感じている。
「正直、人事制度のようなものは、これまで何もありませんでした。僕が現場で見ているから、個々の評価もできていた。でも、会社が大きくなれば、それも限界が来ます。これからは、僕らのカルチャーを支えるための仕組みづくりが必要だと考えています」
優先的に着手するのは、「評価制度」と「アルバイトからの社員登用フロー」の整備だ。
「飲食店における評価って、調理スキルやサービススキルみたいに数値化できる部分だけじゃないですよね。『人間関係をうまく作れるか』といった、数値化しにくい部分が実はすごく大きい。そうした要素も含めて、誰もが納得できる評価制度を作りたいと思っています」
「僕らが目指すのは、お客さまの満足度と従業員の満足度を最大化し、その結果として売上・利益も最大化すること」。遊津氏が語るこの理念を、これからは制度という形でも支えていく。
採用チャネルがリファラルであれ、「求人飲食店ドットコム」のような求人サイトであれ、最も重要なのは自社の「世界観」を明確に打ち出し、発信し続けること。その魅力に共感する人材こそが、事業を次のステージへと押し上げる原動力になる。YAOYAの挑戦は、多くの飲食店経営者にとっても大きな示唆を与えるだろう。
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『焼鳥やおや 総本店』
住所/東京都目黒区大橋2-16-26 1F
電話番号/03-6407-8831
営業時間/17:00~24:00(L.O.23:00)
定休日/不定休
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