「ゴ・エ・ミヨ 2026」発表。和歌山『ヴィラ アイーダ』小林寛司氏が「今年のシェフ賞」を受賞
「ベストパティシエ賞」に輝いた『ラグロワ』長屋明花氏
コースを締めくくるデザートに独創性を吹き込むパティシエに贈られる賞は、溜池山王『ラグロワ』の長屋明花(はるか)氏が受賞。「尊敬できる先輩の背を見てきたので、自分もそういう存在になりたい。レストランパティシエの魅力をもっと多くの人に知ってもらいたいと思います」と、職種への誇りを語った。
ソムリエの可能性を広げる、大越基裕氏が「ベストソムリエ賞」を受賞
ワインの知識や構成力はもちろん、お客に寄り添う卓越したサービスが評価され、「ベストソムリエ賞」を受賞したのは、外苑前『アンディ』のオーナーソムリエ、大越基裕氏。ソムリエの多様な在り方を体現する大越氏は、「さまざまな料理が楽しめる日本において、ソムリエとしてボーダレスにペアリングを提案できるよう、今後も頑張りたい」と、さらなる意欲を示した。
至高の空間をつくり出す『シェ・イノ』の「ベストサービス・ホスピタリティ賞」
お客に寛ぎと深い感動の記憶を残す、サービスのプロを称える「ベストサービス・ホスピタリティ賞」には、京橋の名門『シェ・イノ』のチームが選ばれた。代表として登壇した伊東賢児氏は、「1+1が2ではなく、3や5、10になるようなサービスを心掛けてきました。今回の受賞は昨日までのご褒美。明日からはまたゼロからのスタートというつもりで仕事をしていきます」と、プロとしての矜持を語った。
伝統を未来へつなぐ。「トラディション賞」の『飯尾醸造』飯尾彰浩氏
伝統文化を守りつつ、次世代へつなぐ挑戦を続ける職人や料理人に贈られる「トラディション賞」。今年は、主力商品「富士酢」で多くのシェフを支える傍ら、地域活性化にも尽力する京都『飯尾醸造』の5代目当主、飯尾彰浩氏が選ばれた。飯尾氏は、「黒子であるわれわれに光を当てていただき、感謝します。これをきっかけに皆さんに丹後へ来ていただきたいです」と述べ、自身の活動の拠点である丹後への熱い思いを滲ませている。
地域の誇りを握る。「イノベーション賞」の「伊達前鮨プロジェクト」
新たな切り口で食の未来を切り拓く活動に贈られる賞には、宮城の「伊達前鮨プロジェクト」が選ばれた。プロジェクトには、仲卸業者「大森式流通」の大森圭氏を中心に『氏金寿し』の氏家光浩氏、『鮨 ゆたか』の伏見悠氏、『鮨德』の岩沼德太郎氏らも参加。仲卸の大森圭氏は、「“この地でしかできない1貫を作る”という思いで活動を続け、その潮目が今やってきていると感じています」と、確かな手応えを口にしている。
「テロワール賞」は長野と東京、それぞれの風土を愛する2人の料理人へ
土地の風土や食材、育まれてきた文化を尊重し、独自の挑戦を試みる生産者や料理人に贈られる「テロワール賞」。今年は、長野『日本料理 柚木元』の萩原貴幸氏と、東京『ラルブル』の松尾直幹氏の両者が受賞した。
南信州の魅力を発信し続ける萩原氏は、「店がある飯田まで食事を目的に足を運んでもらいたいと思い、努力を続けてきました。今後も“距離”に負けず頑張っていきます」と、地方から発信する料理人としての決意を表明。一方、あきる野を拠点に「東京ガストロノミー」を提唱する松尾氏は、「100年、200年先に文化となるような料理を創りたい」と、未来を見据えた壮大なビジョンを語っている。
47都道府県から581軒が掲載された『ゴ・エ・ミヨ 2026』。節目となる第10号は、地方の豊かな食文化を象徴する顔ぶれがそろった。「新しい才能」と「テロワール」。この二つの精神が、日本のガストロノミーをさらに奥深くしていくことに期待したい。
■「ゴ・エ・ミヨ」公式サイト
https://gaultmillau-japan.info/











