客単価1200円で月商1000万超! カット売りピザ店『PIZZA SLICE』はなぜ独擅場を走るのか
派手さよりも、着実に。街に根付く店づくりを続けたい
そんな“日常使いできるピザ”を求める客層は、店舗の立地ごとにさまざまだという。日本橋では周辺オフィスのビジネスパーソンの利用が中心となる一方、渋谷エリアの店舗では4~5割を外国人観光客が占める。ただし猿丸氏は、インバウンド需要に依存する考えも、日本人客だけをターゲットにする考えもないと語った。
「外国人観光客の流れがいつまでも続くとは限りませんから、そこを当てにした店づくりはしていません。かといって、日本人客だけに向いた商売も決して容易ではない。だからこそ、どの街でも日常的に利用される価格や商品設計を重視しています」
創業当初から掲げてきた「ニューヨークスタイルのピザを日本に根付かせたい」という思いは、今も変わらない。静岡への出店も、地方でこのスタイルが受け入れられるかを確かめる意味合いからだ。たとえ大きな利益にならなくても、土地に根付けばカルチャーは広がっていくと猿丸氏は考える。
猿丸氏が目指しているのは、特別な日に訪れる店ではなく、食べたいと思った時にふらっと立ち寄れる存在だ。
「まずは『おいしいピザが食べたい』と思った時に、すぐ足を運べる場所にあること。それが文化として根付くうえで、一番重要だと思っています」
他の追随を許さない勢いで、ニューヨークスタイルピザの市場を牽引する『PIZZA SLICE』。しかしその根幹には、猿丸氏が少年時代に憧れた夢を具現化したともいえる、徹底した“日常”に寄り添う姿勢が確かに息づいている。
「急激な店舗展開が目的ではなく、同じ思いを共有できる仲間とともに、少しずつ広げていきたい」
そんな構想を描く猿丸氏の今後の展開に、期待は高まるばかりだ。
『PIZZA SLICE』
住所/東京都渋谷区猿楽町1-3 代官山上新ビル1F
電話番号/03-5428-5166
営業時間/11:00~22:00
定休日/無休
坪数・席数/30坪・38席
https://www.instagram.com/pizza_slice_tokyo/











