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飲食店の「夏の集客アイデア」10連発。猛暑に効く「販促」&「メニュー」で売上アップ!

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Photo by iStock.com/Sarasa Suzuki

いよいよ夏本番。夏には夏祭りなどのイベントやお盆休みがあり、飲食店にとって稼ぎ時のイメージがあるが、立地によってはむしろ集客しにくくなるケースもある。観光地以外では売上が下がってしまうことも多いのだ。そこで今回は、夏のイベントや猛暑を集客に繋げる「集客アイデア」を紹介しよう。

■暑い日ほどお得になる「猛暑割」
暑い日はエアコンの効いた自宅から動きたくないという人も多いだろう。真夏日、猛暑日ともなればなおさらだ。そこで例えば、最高気温30℃を超えたら5%引きというような「猛暑割」を用意してみてはいかがだろう。暑い日でも、ちょっとそこまで行ってみようという気持ちになるかもしれない。35℃を超えたらさらに割引率を上げるなどの工夫も有効だ。もちろん、割引ではなくミニビールを無料サービスするといった内容でもいいだろう。

■地元で盛り上がる! 「夏のスポーツ応援割」
今回のロシアワールドカップでは、日本中が大きな盛り上がりを見せた。日本戦開催の日には、多くの飲食店が大盛況だったのではないだろうか。「日本が勝ったら〇〇が無料!」というようなサービスも多くの店で見かけられた。しかし、ワールドカップは4年に一度なので、毎年開催される夏の甲子園をテーマに応援キャンペーンを考えてもいいだろう。「地元チームが勝てば〇〇」というサービスや、地元食材のサービスメニューを考案するのも手だ。

■イベントに出かける前に! 「浴衣割」
7月・8月は全国各地で花火大会やお祭りが開催される。しかし、近隣の飲食店でも意外と集客に苦労しているというのが現実だ。露天の食べ歩きをしたい客が多いというのもあるだろう。ここは、イベント開催前の時間帯の日中などを狙った企画を考えてみよう。例えば、女性客をターゲットにして「浴衣を着て来店したらミニデザートをサービス」などが効果的だ。店内も華やかになって雰囲気も良くなるに違いない。

Photo by iStock.com/hironakajima

■定番だけど、やっぱりうれしいハッピーアワー
近年はどの企業も残業を減らす努力をしており、早い時間に帰宅する人も増えつつある。定番ではあるがハッピーアワーの時間帯を設けて、アルコールを半額、もしくは最初の1杯を無料にするといったサービスを設けるのもいいだろう。19時以降のピークタイムの前に、ある程度売上をつくっておくことができれば経営効率も良くなる。17〜19時までの早い時間帯の宴会を割引価格にするのも有効な手段だ。

■カチカチに冷えた「冷凍おしぼり」を用意する
最近は布おしぼりを出す店も少なくなったが、夏場はしっかり冷やして提供すると非常に喜ばれる。冷凍庫で凍らせた「氷おしぼり」にしてもいいだろう。それほど手間もかけずにきっと高い満足が得られるはずだ。割引などをあまりしたくない場合は、このようにちょっとした工夫で大きなインパクトを残せる方法を試してみよう。

■昼間のグラスビールや熱中症予防のミネラルウォーターをプレゼント
暑い日中のランチタイムに「グラスビール」の無料サービスも集客効果が期待できる。昼であれば、一口だけ飲みたいと思う人も多いはず。もちろんアルコールを飲まない人もいるので、炭酸系のジュースなどもいいだろう。また、お帰りの際に、ペットボトルのミネラルウォーターをプレゼントするのも面白い。大量に購入すれば、1本あたり数十円のコストで済む。「熱中症に気をつけてください」と言って渡せば、お客とのコミュニケーションにも繋がる。

Photo by iStock.com/recep-bg

■夏祭り・縁日風のイベントで家族連れを集客
特にイベントなどがない期間は、自分の店で独自のイベントを企画してみるのもいいだろう。お祭りや縁日をイメージしたイベントであれば、夏らしい雰囲気が演出できる。例えば輪投げのような簡単なゲームでもよいので、食事の料金に応じて投げる回数を増やすなどして楽しんでもらおう。景品も用意しておけばさらに盛り上がる。特にお子様連れの多いエリアでは集客が見込める。

■色どりのいいフラッペやシェイクの写真を掲示する
気温が35度以内ならアイスクリーム、35度以上になるとシャーベットなどの氷系のメニューがよく出ると言われている。氷を使ったメニューの代表としては、かき氷、フラッペ、シェイクなどが挙げられる。さらにフルーツを使えば色どりもいいので、ぜひ写真を撮って店頭に掲示してみよう。コーヒーなどに比べて高い値段をつけることもできるので売上にも貢献してくれる。

■夏バテ予防メニューを開発する
夏は冷たいものやあっさりしたメニューが人気ではあるが、栄養や健康を気遣ったものも非常にニーズがある。例えば、栄養価の高いうなぎや、疲労回復に効くレバーなどを使ったメニューを導入してみよう。また、唐辛子などのスパイスを使ったメニューも食欲増進になるので人気が出やすい。これらを「夏バテ予防メニュー」として、先述の氷系メニューと組み合わせて打ち出してもいいだろう。

■「よく冷えてます!」を店頭に掲示
「冷やし中華はじめました」というフレーズが人気になったが、店頭に「店内よく冷えてます」と貼りだすのもある程度効果が期待できる。店内が涼しいことはわかってはいることだが、「ちょっと涼んで行こう」という気持ちになりやすい。冷房の設定温度を下げすぎると嫌がる人もいるので、風鈴やうちわを用意して納涼を演出してみよう。川のせせらぎなどのBGMにしてもいい。また、グラスやサラダの皿などをよく冷やしておくだけでも涼しさは増すだろう。

今回は、夏の集客アイデアを10個紹介した。2018年は猛暑になるとも言われているが、飲食店としては、それを逆手にとってうまく集客に繋げたいところだ。面白い企画だけではなく、それがお客様にきちんと伝わるかどうか、「面白そう!」「行ってみたい!」と思ってもらえるかどうかが重要になる。ぜひ、自分の店のお客様に合わせて、有効な集客方法を検討してみてほしい。

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大槻洋次郎

ライター: 大槻洋次郎

父親が喫茶店を営む家庭に生まれ、31才の時にカフェで独立開業。個人経営のこだわりカフェの先駆者的存在となった。現在は大手カフェスクールや展示会での講師活動、飲食店の開業支援などを行なっている。現場目線の初心者でもわかりやすいノウハウに定評がある。メディア出演も多数。得意料理はパスタ。