「ミシュランガイド東京2020」発表。三つ星は11軒、すきやばし次郎は対象外に
世界中から注目される東京グルメシーン
今年も多くの話題を集めた『ミシュランガイド東京』。昨年に引き続き、星つきレストランの掲載数は世界一を誇っている。伊東氏は、東京のグルメシーンについて以下のように語る。
「東京は飲食店の母数が圧倒的に多くジャンルも幅広い。人口も多く、世界でも有数の経済都市です。近年は外国人観光客も増え、人も飲食店もますます多くなってきており、腕のいいシェフや素晴らしい食材が集まってきやすい場所といえます」
さらに日本ミシュランタイヤ株式会社・代表取締役社長であるポール・ペリニオ氏は「2020年は東京にとっても記念すべき年になるでしょう」とコメント。続けて以下のように話した。
「現在、日本に来る外国人観光客は3000万人以上に増えています。来年は世界中からより多くの観光客が訪れることになるでしょう。その方々の多くは東京での食事を楽しみにしていることと思います。我々としても積極的に東京の飲食店を案内していきたいと考えています」
『ミシュランガイド東京』はWebで英語版を公開中。外国人観光客からもたくさんの需要があるため、無料で見られるようにしているのだという。さらに、今年はライブ放送を始めるなど新たな試みにも積極的。東京のグルメシーンを世界に広めていこうという動きがみられる。
あなたもミシュランガイドの調査員になれる!?
余談にはなるが、発表記者会見では「ミシュランガイドの調査員にはどうやったらなれるのか?」という面白い質問も飛び出した。これに関して伊東氏は以下のようにコメント。
「“調査員にどうやったらなれるのか”という質問はよくされます。これはまず、ミシュラングループのいずれかの会社に、自ら“調査員になりたい”という希望の手紙を書いてもらうところから始まります。特に募集はしていませんが、門を開いていないわけではございません。調査員に必要なスキルは、料理の味を平等に評価する力やミシュランガイドに掲載する文章の表現力などが挙げられますが、最も必要なことは“食に関する情熱”かもしれません」
ベールに包まれたミシュランガイドの調査員だが、意外にも「手紙」という古典的なツールで採用を行っていることは少々驚きだ。
今年も盛り上がりを見せた『ミシュランガイド東京』。来年には東京オリンピックの開催も控えており、東京のグルメシーンはますます世界中から注目を集めるはずだ。今回掲載された464軒がシーンを牽引し、世界一のグルメ都市をさらに盛り上げてくれることを期待したい。
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