飲食店に「席間隔」と「換気」求める声多数。ホットペッパーグルメ外食総研が調査
![](http://d2ij38769uvyqz.cloudfront.net/inshokuten-com/foodist/upload_picture/body_94bbfa1ade4f742ea650eeb913faf1e054126666.jpg)
写真はイメージ。画像素材:PIXTA
リクルートライフスタイルの外食市場調査・研究機関である「ホットペッパーグルメ外食総研」が、緊急事態宣言解除後の外食実態を調査した。新型コロナウイルスの感染拡大がいまだ収束しない状況下で、消費者は「外食」に対してどのような考えを持っているのか。アンケート結果から探っていく。
調査時期:2020年6月8日~6月9日
※東京アラート発令期間:6月2日~6月11日
調査対象:全国47都道府県に住む20~59歳の男女
有効回答数:1,032件(男性516件、女性516件)
詳しい調査結果はこちら(PDF資料)
【注目記事】イートイン営業休止も売上は9割をキープ。鮫洲『バッカ』の生き残り戦略
外食「当分は控える」が34.1%。飲食店選びのポイントは「席の間隔が空いているか」
まずは「6月上旬現在、外食に行こうと思いますか?(昨年までの外食頻度と比較)」と聞いた。外食を再開するつもりの人(「以前と変わりなく」・「以前より頻度低く」の計)は53.9%。「以前と変わらない頻度で行く」と回答した人が最も多かったのは40・50代男性で、ともに21.7%だった。一方、「当分は控える」という人は34.1%。特に30・40代女性の回答が4割超と多かった。
![](http://d2ij38769uvyqz.cloudfront.net/inshokuten-com/foodist/upload_picture/body_e1f5aac86bc3c461b6aea5e5bb08e37b8c176e90.jpg)
外食を再開するつもりの人は53.9%く
「もう行かない」「まだ控える」「頻度を減らす」と回答した人に理由を尋ねると、「感染しないか不安」が最も多く、男女ともに6割以上。20・40代女性では7割を超えた。次いで多かったのが「まだ自粛すべきだと思うから」で男性44.9%、女性61.6%。ほかには「収入が減ったから」「周りの目が気になるから」「店の衛生対策の進み具合を見て、しっかりした店を選ぶつもりだから」といった回答が上位だった。
![](http://d2ij38769uvyqz.cloudfront.net/inshokuten-com/foodist/upload_picture/body_923f27e918483b4279b3fcf6db36e5cbc0954d74.jpg)
男女ともに外食に対して「感染しないか不安」と感じている人が多い
今後の店選びのポイントについては、男女ともに「席の間隔が空いているか」が1位(男性43.6%、女性64.4%)。次いで「きちんと換気がされているか(男性37.3%、女性62.3%)」、「店内の消毒が定期的にされているか(男性37.1%、女性57.0%)」と続いた。
ほかには「従業員のマスク着用が徹底されているか」「店内に手指消毒用に消毒液(消毒用アルコール等)が用意されているか」「従業員の健康チェックがきちんとされているか」などが上位にランクイン。女性に関してはTOP10の全項目で20%を超えており、衛生面をかなり気にしていることがわかった。
![](http://d2ij38769uvyqz.cloudfront.net/inshokuten-com/foodist/upload_picture/body_68bff30747c8fc600426eabcc39e51e9c2aa6daf.jpg)
女性の方が徹底した衛生管理を求める傾向
外食に求めているのは「料理の技術」と「コミュニケーション」
「緊急事態宣言中の食生活で良かったこと、悪かったこと」を聞いてみると、良かった点の1位は「家族との食事が増えた(30.9%)」、2位は「付き合いの外食をしなくて済んだ(23.7%)」、3位は「食費が安く済んだ(23.7%)」。一方、悪かった点の1位は「外食ができなくなっておいしいものが食べられなくなった(24.3%)」、2位は「食費がかさんだ(22.5%)」、3位は「同じメニューの繰り返しになってしまい、飽きた(19.6%)」という結果だった。
20代男女は「自炊を楽しめた」との回答が多かったが、30・40代女性の多くは「自炊に飽きた」と回答。また、20代男女の3割以上が「食費が安く済んだ」と回答したが、30・40代女性は「食費がかさんだ」が3割を超え、自炊については年齢によって見解が割れた。
![](http://d2ij38769uvyqz.cloudfront.net/inshokuten-com/foodist/upload_picture/body_014ce6ca2fd6ab68b086e51095e7feb05d6331ab.jpg)
やはり外食には「料理の技術」を求めているようだ
恋しかった外食シーンを尋ねると、1位は男女ともに「知人、友人との普段の外食」(男性26.7%、女性45.4%)。次いで男性は「仕事帰りの食事や飲み会(22.8%)」、女性は「女子会、ママ会(40.0%)」と続き、男性は仕事仲間との外食、女性は友人や家族などとの外食が恋しかったようだ。
![](http://d2ij38769uvyqz.cloudfront.net/inshokuten-com/foodist/upload_picture/body_778f2ecefece0c874e7b15e8cfc2eeba18d5b074.jpg)
男女ともに「知人、友人との普段の外食」が1位
また、恋しかった体験については、1位が「自炊では難しい料理を食べること(38.2%)」、2位が「食事相手との会話(37.2%)」。ほかにも、「料理の技術」と「食事中のコミュニケーション」に関する項目が多くランクインした。
![](http://d2ij38769uvyqz.cloudfront.net/inshokuten-com/foodist/upload_picture/body_7af67f49a8967ff5718ef59e0d94347e4716e857.jpg)
「料理の技術」と「食事中のコミュニケーション」に関する項目が多くランクイン
外食頻度は徐々に回復しているものの、以前のように戻るにはまだ時間が掛かりそうだ。また、男女ともに店選びでは衛生面を見ていることがわかった。少しでも客足が伸びるよう、まずは衛生管理を徹底し、どのような対応を行なっているか積極的にアピールしたい。
![飲食店ドットコム通信](/assets/foodist/inshoku_logo-0cb13500ba374fcb0999c514d0c048d6fb2fb3755edaa1086d00813d21bf2912.png)