飲食店ドットコムのサービス

【今週の飲食業界ニュース】大阪が飲食店の「人数制限」を解除へ、ワタミ「賃金引上げ」ほか

LINEで送る
Pocket
follow us in feedly

画像素材:PIXTA

最近の飲食業界に関するニュースの中から、注目されているものをいくつかピックアップ! 今週は、新型コロナウイルス関連のニュースのほか、今年をふり返る年末ならではのニュースも。では早速、見ていこう。

【注目記事】飲食店向け「補助金・助成金」まとめ第3弾。新たな支援策も!

大阪府、12月末で飲食店の人数制限を解除の方針

大阪府の吉村知事は、12月末をもって飲食店に要請している人数制限などの要請を解除する考えを明らかにした。大阪府では現在、感染対策として飲食店に対し「同一テーブル4人以内」「2時間以内の飲食」などの要請をおこなっているが、今後の感染状況次第では制限を解除するとしている。

一方で、懸念されているオミクロン株についても、状況に応じて適切な判断をしていく考えを示した。制限解除の最終的な判断は、今週中に開かれる対策本部会議で決定される見通し。

ぐるなび総研が発表! 2021年の「今年の一皿」は“アルコールテイスト飲料”

12月9日、食にまつわる調査や研究の実施・発信を行う「ぐるなび総研」が、今年の世相を反映した「今年の一皿」を発表。2021年の「今年の一皿」は、お酒のような味わいが楽しめる「アルコールテイスト飲料」に決定した。

アルコールテイスト飲料は、新型コロナウイルスの感染対策として酒類の提供が制限されたなか、様々な飲食店でお酒の代わりに活躍。新しい飲み物として消費者の支持を得たことなどが選定理由となった。このほか、タンパク源として注目される「昆虫食」や、イタリアの伝統スイーツ「マリトッツォ」、コロナ禍で需要が拡大している「ミールキット」がノミネートした。

画像素材:PIXTA

ワタミがバイトの時給をアップ、飲食業界で高まる「人手不足」問題

『ミライザカ』などを展開する大手居酒屋チェーン「ワタミ」が、首都圏の店舗でアルバイトの賃金を引き上げる。1月までに50~100円程度の引き上げを実施し、人材を確保する。

こうした背景にあるのが、飲食業界で再燃する「人手不足」問題だ。飲食業界では、通常営業の再開に伴い、再び人手不足が深刻化しつつある。年末年始は飲食店の繁忙期ということもあり、人材争奪戦が激化。ワタミのように時給アップによる人手不足解消を目指す飲食店も少なくない。

ミートショック、今後しばらく続く可能性も

牛肉の価格高騰が飲食店にも影響を及ぼし始めている。農畜産業振興機構が発表している「牛肉の価格動向」によると、米国産牛バラ肉の1キロ当たりの卸売価格が、ここ1年で600円台から1000円台へと急騰。いわゆる“ミートショック”の状態が長らく続いている。

こうした牛肉の価格高騰は、牛肉の需要拡大のほか、コロナ禍による人手不足なども要因とされ、今後しばらく続く可能性もあると見られている。すでに輸入牛肉をメインで使う飲食チェーンのなかには、値上げを実施するところも出てきた。輸入牛肉の使用が多い飲食店は、今後もその動向を注視していく必要がありそうだ。

画像素材:PIXTA

【注目記事】地元客に愛され坪月商58万円を達成。西荻窪『サイコロ』が貫く“楽しむ”姿勢

千代田区、飲食店の換気を地図で確認できるアプリの運用を開始

12月13日、東京都千代田区が、飲食店の換気状況を確認できるアプリ「換気View」の運用を開始した。新型コロナウイルスの感染対策として、千代田区と旭化成が協力して始めたサービスだ。

「換気View」のマップ上には、協力店の店内に設置されたCO2センサーの値が表示され、店内にいなくても換気状況を確認できる。換気が良好かどうかを一目で確認できることから、店舗選びの一助として期待される。

オミクロン株の懸念に加え、食材の価格高騰や人手不足への対応など、飲食店にとって依然として厳しい状況が続いている。一方で、国内の感染者数は低い水準で推移しており、大阪府では制限解除の動きも出てきた。飲食店は引き続き、最新の飲食業界ニュースをチェックし、店舗運営に役立ててほしい。

この記事は役に立ちましたか?
はい いいえ
Pocket
follow us in feedly
飲食店ドットコム通信のメール購読はこちらから(会員登録/無料)
飲食店ドットコム ジャーナルの新着記事をお知らせします(毎週3回配信)
サトウカオル

ライター: サトウカオル

グルメ、ライフスタイル、ITとさまざまなジャンルの執筆を経験。現在は、ポップカルチャー系のウェブサイトでグルメ関連の記事を執筆中。趣味は、料理とネットサーフィン。ネットで気になった料理を自分流にアレンジして食べるのが最近のマイブーム。