「ミシュランガイド京都・大阪2025」発表。『瓢亭』『菊乃井』が16年連続三つ星
一つ星は137店、新規掲載は8店
一つ星に輝いたのは、京都72店、大阪65店の計137店で、京都・大阪とも昨年よりも掲載数は減少した。新規掲載となったのは、京都からは料亭『菊乃井』によるすし割烹の『菊乃井 鮨 青』、現代風料理の『しろ』、日本料理の『辻布紗』と『中満』の4店。大阪からは、なにわ黒牛やなにわの伝統野菜など大阪の食材を使うカウンター割烹店『西天満 市がや』、現代風料理の『ルーツ ナカノシマ』、日本初のメキシコ料理一つ星となった『ミルパ』、日本料理の『片町 川口』の4店が新規掲載となった。
新ミシュラングリーンスターが2店誕生
新ミシュラングリーンスターに、京都からラーメンのカテゴリーでは世界初となる『ヴィーガンラーメン ウズ』と、イタリア料理の『リストランテ ドーノ』の2店が輝いた。なお、『リストランテ ドーノ』のオーナーシェフ中東俊文氏は、昨年ミシュラングリーンスターに輝いた『草喰 なかひがし』の中東久雄の次男で、日本初の親子でのミシュラングリーンスターとなった。
大阪初のメンターシェフ誕生と、新二つ星女将のサービスアワード受賞
大阪の一つ星に輝いた『桝田』の桝田兆史氏が、大阪初のメンターシェフアワードを受賞。1999年の開業以来、多くの弟子を育てて独立させただけでなく、若い料理人とともに板場に立ち、自ら手本となって模範を示す姿勢などが受賞につながった。
また、京都の新二つ星に輝いた『山荘 京大和』の女将、阪口順子氏がサービスアワードを受賞。米国留学後に『京大和』で女将を務めていた母に師事し、現在は七代目女将として暖簾を受け継いでいる。訪日客に対して英語で料亭の雅やかさを伝えるなど、きめ細やかな心遣いと奥ゆかしい振る舞いが評価された。
ミシュランガイド・インターナショナルディレクターのグウェンダル・プレネック氏は、「『ミルパ』が日本初のメキシコ料理で星の評価となったように、新しいコンセプトも受け入れる京都と大阪は、日本を訪れる旅行者にとって見逃せない美食の目的地であり続けています」とコメント。大阪・関西万博開幕も4月13日に控えており、これをきっかけに大阪・京都のグルメシーンが世界から注目されることを期待したい。
※本稿はここまで。次ページ以降は2024年に開催された「ミシュランガイド京都・大阪2024」発表会を報じた記事になります
