「ミシュランガイド京都・大阪2025」発表。『瓢亭』『菊乃井』が16年連続三つ星
一つ星は150店、新規掲載は17店
一つ星に輝いたのは京都78店、大阪72店の計150店で、そのうち新規掲載は17店。京都からは天ぷら店『天若』、日本料理の『徳ハ本也』や『獨歩』、現代風料理の『真白』、フランス料理の『ラ ブッシュ』など10店が仲間入りを果たした。
京都の料理旅館『要庵 西富家』の西田和雄氏と西田恭子氏は、訪れる人を心地良くすることができる、おもてなしに優れたスタッフに授与される「サービスアワード」も受賞している。
大阪からは『松寿司』や中国料理の『有 伽藍堂』、日本料理の『柏屋 大阪北新地』、フランス料理の『シナエ』など7店が新たな星に輝いた。
京都に新たなミシュラングリーンスター2店が誕生
今回、京都にあるフランス料理の『ラ ブッシュ』、精進料理の『篩月』の2店が新たにミシュラングリーンスターに加わり、計11店になった。ミシュラングリーンスターとは、持続可能なガストロノミーに対し、積極的に活動しているレストランに光をあてるアワードのこと。自然の摂理に従い素材を選ぶことで、過剰生産を抑えフードロスを防ぐ対応や、調理で出た野菜の端材は乾燥させて堆肥に変え、畑に戻し自然の循環を促す取り組みが評価された。
ビブグルマンは計117店、初掲載は8店
価格以上の満足感が得られる料理を楽しめるビブグルマンは、京都55店、大阪62店の計117店。京都のラーメン店『麺屋 練之助』や大阪のイタリア料理店『リクペラーレ・タケウチ』など8店が初掲載された。
価格以上に満足できる「セレクテッドレストラン」が新設
また、今回よりインスペクターがおすすめするレストラン・飲食店「セレクテッドレストラン」というカテゴリが新設された。「セレクテッドレストラン」とは、価格以上に満足できる店であるビブグルマンには入らないが、選考員がおすすめしたいレストランを指す。
発表会でミシュランガイド・インターナショナルディレクターのグウェンダル・プレネック氏は「多くの料理人が料理カテゴリーの枠を超え、自由な発想やアイデアで料理を創作しています。食と環境を考え、環境に配慮する生産者とのかかわりを深めるシェフも増えています。食の多様性とサステナビリティは大きく進化しています」とコメント。2025年の大阪万博に向けて、関西エリアのグルメシーンもさらなる盛り上がりを見せそうだ。
■ミシュランガイド公式ウェブサイト
https://guide.michelin.com/jp/ja
※本稿はここまで。次ページ以降は2022年に開催された「ミシュランガイド京都・大阪2023」発表会を報じた記事になります
