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ビストロ・バルブームの先駆け『maru2階』、今も月商1,000万超を誇る圧倒的強さの理由

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『maru2階』店長の星野氏。個人店の魅力に惹かれ、大手飲食企業から3年前に転職

東京メトロ八丁堀駅からすぐのビル2階に店を構える『maru2階』は、江戸時代から続く老舗酒屋『宮田屋』が経営するワインバルだ。1階が酒屋と立ち飲み、2階がバル、3階がビストロという複合店舗で、2003年のオープン以来、夜な夜な賑わう繁盛店。コロナ禍を乗り越え、直近では25坪・54席で月商1,000万円以上を達成している。長年愛される繁盛の理由を、代表の松澤弘一郎氏、店長の星野太助氏にお聞きした。

【注目記事】わずか14坪で月商600万円を達成。『ビストロカリテプリ』の「コスパ戦略」をひも解く

父の始めた角打ちを、欧風の立ち飲みバーに発展。2階をワインバルに

母体の『宮田屋』は、1864年創業の老舗酒屋。いわゆる町の酒屋さんとして営業してきたが、弘一郎氏の父が店の片隅で立ち飲みを始めたことで転機が訪れる。

「父は先見の明があったんでしょうね。当時はホッピーやサワー、もつ煮などを出すいわゆる“角打ち”的な店でしたが、仕事帰りに1,500円で飲める店として、立ち飲み目当ての行列ができるほどでした」

弘一郎氏に代替わりしてからは、ワインを中心とした欧風バルの様相にリニューアル。当時、メキシコ人のスタッフが働いていたことから、大きな音でラテンミュージックをかけて賑やかな雰囲気にしたところ、「楽しい店がある」と界隈で話題になったのだという。

1階が酒屋と立ち飲み。『maru2階』は、店舗脇の階段を昇った2階にある

壁一面のワインは「酒屋での小売価格+500円」

『maru2階』は、1階の賑やかなムードはそのままに、本格的な料理とワインを楽しめる店として2003年4月オープン。

「理想としたのは、毎晩お客さんがぎゅうぎゅうで、ザワザワとした雰囲気のお店。対面のテーブルだと緊張しながら食事をすることになると考え、横並びのハイカウンターを中心にして、気兼ねなく楽しめるようにしました」

またワインは、店内の壁一面に値札とともに並べ、お客が気に入ったものを自由に手に取って選べるスタイルにした。今では珍しくないこうしたセルフ売りも当時は斬新だったうえに、「酒屋の小売価格に+500円」という明朗な価格設定も、コストパフォーマンスを重視する時代に受けた要因だ。

壁一面にワインの棚を設置。コロナ以降はセルフではなく、スタッフが対応

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笹木理恵

About 笹木理恵

飲食業界専門誌の編集を経て独立。スイーツ・パンからフレンチ、ラーメンなどまで、食のあらゆるジャンルを担当。飲食専門誌を中心に、一般雑誌やWEB、書籍などで活動している。「All About」「Yahoo!ニュース個人」でも執筆中。 https://foodwriter-rie.com/