飲食店ドットコムのサービス

インスタに“タダ”で予約ボタンを設置して、グルメサイト並の集客を! 飲食店集客セミナーレポート

LINEで送る
Pocket
follow us in feedly

左から、セミナー登壇者のFacebook Japan執行役員の小川竜平氏と、株式会社Bespo代表取締役の高岳史典氏

1月23日、飲食店ドットコム主催の「飲食店集客応援セミナー」がオンラインで開催された。第2弾となる今回は、「新年のスタートダッシュ!Instagramの集客で差をつけよう!」と題し、近年、飲食業界で注目されているInstagram(インスタグラム)を使った集客について、Meta日本法人・Facebook Japan執行役員の小川竜平氏と、株式会社Bespoの代表取締役で、『ウルトラチョップ』などの飲食店経営も行う高岳史典氏からお話をうかがった。

なお、セミナー当日の模様については、記事の最後にある動画リンクから見ることができるため、本記事と併せてご覧いただきたい。

飲食店の集客へとつなげる、インスタグラムの効果的な運用方法とは?

第1部では小川氏より、前回の振り返りもかねて、改めてインスタグラムの基本から具体的な活用方法までを解説いただいた。

第1部で、インスタグラムの基本から活用方法まで解説した小川竜平氏

小川氏によると、近年、インスタグラムは「写真や動画を共有する場」から、受動的かつ能動的に「情報を発見する場」、さらには商品購入などの「アクションを促す場」になりつつあり、ビジネスでの利用も増えているという。

では、飲食店はどのようにインスタグラムを活用していけばいいのだろうか。小川氏いわく、下記の図のような構成でインスタグラムをビジネスに活用するというのが最近の傾向だという。続く説明では、項目ごとに解説があった。

インスタグラムをビジネスに活用するためのプロセス

■フォロワーを増やし情報が発見される可能性を上げる
ユーザーの受動的な発見を促すためには、まず、フォロワーを獲得する必要がある。小川氏は、フォロワーを増やすのは地道な活動になると前置きした上で、「フィード投稿」、「POP・声がけ」、「ウェブ・メール」の3つの方法を紹介してくれた。

インスタグラムのフォロワーを増やすには、日々の地道な活動が必要

■ストーリーズで定期的に投稿し受動的発見の機会を増やす
獲得したフォロワーに投稿の内容を見てもらう方法として有効なのが、「ストーリーズ」だ。ストーリーズは、“リアル”なものが好まれるため、料理の仕込みなどの舞台裏を見せるのが有効だという。その他にも、下記のような使い方が紹介された。

・テイクアウトやイベントの告知をする
・空き状況を訴えて予約を獲得する
・アンケート機能を使い、フォロワーとコミュニケーションをとる

■ハッシュタグを活用し、検索による能動的な発見の機会を増やす
一方、能動的な発見を促すのに有効なのが、「#(ハッシュタグ)」だ。小川氏は「効率的な発見を促すためには、一般的なハッシュタグと店舗オリジナルのハッシュタグの両方を組み合わせてしっかり使っていくのがキーとなる」と話す。

■購入などのアクションを促す
最後に、アクションを促す方法について説明があった。「広告」や「ビジネスプロフィールのURL」もアクションを促せるが、今回は特に有効な方法として「アクションボタン」が紹介された。

アクションボタンとは、インスタグラムのビジネスプロフィールに無料で設置できるボタンのこと。ボタンの追加には、連携パートナーのサービスに加入している必要がある。飲食店の予約ができる「席を予約する」ボタンもその一つで、予約サイトへのアクセス数増加が期待できるという。

連携サービスを導入すれば、インスタグラム上から直接予約が可能に

また、小川氏によると、アクションボタンの追加は、ユーザーの利便性向上にもつながるという。「最近は、グルメサイトとインスタグラムを併用しながら、店舗予約を行う動きが顕著になってきている」とし、アクションボタンの追加で、途中で予約を止めてしまうお客様を取りこぼさずに予約までつなげやすくなるという。

さらに、小川氏は、インスタグラムで検索を完結させる人も増えてきていると話し、アクションボタンを追加することで、「一気通貫したお客様のフローを作ることができる」と利点を述べた。

「アクションボタン」を設置すれば、お店の情報を見た流れで予約ができる

低コストでインスタグラム集客を実現できる「TABLE REQUEST」

第2部では、高岳氏からアクションボタンの導入方法や活用方法について、事例を交えながら解説いただいた。

第2部で、具体例を交えてインスタグラム集客のコツを解説した高岳史典氏

インスタグラムで予約を取るには、「席を予約する」というアクションボタンを設置する必要があるが、これを実現できるのが、高岳氏が代表取締役を務める株式会社Bespoのサービス「TABLE REQUEST(テーブルリクエスト)」だ。

テーブルリクエストは、飲食店の予約や集客を実施できるサービスで、インスタグラムと連携することで、「席を予約する」ボタンをホーム画面に付けられるようになる。セミナーでは、アクションボタンから予約を行い、店側に自動連携されるまでの一連の動きについて、高岳氏が動画を用いながら説明する場面もあった。

インスタグラムのホーム画面に「席を予約する」ボタンを設置

テーブルリクエストは、対象となる予約台帳システムを導入していれば、“無料”で利用できる。コストを抑えて集客をしたい飲食店にとって大きな魅力だろう。2023年2月時点で、「ebica(エビカ)」「TableCheck」「トレタ」「Resty」「ヒトサラ即時予約」の5サービスが対象だ。

一方で、予約台帳システムを導入していない店舗も、同サービスが月額4,950円(税込)で提供している予約管理システム「BOOK@TABLE REQUEST」を導入すれば、サービスを利用できるという。予約台帳としても使えるため、予約業務の効率化も期待できるだろう。

JCB加盟店であれば、3か月間無料でインスタグラム集客を試せる

また現在、「JCB飲食店集客応援パッケージ」も提供中だ。JCB加盟店(JCBカードが使えるお店)を対象としたパッケージで、通常必要な月額利用料が“3か月無料”となる(※先着500店舗限定)。現在は「QRコード店頭POP」などの特典も無料送付されるため、フォロワー獲得にも動き出しやすい。

■JCB飲食店集客応援パッケージの詳細はこちらから

グルメメディア以上の集客効果を得られる店舗も

さらに高岳氏からは、「席を予約する」ボタンの集客効果や、実際の投稿方法について事例を交えながら話があった。

『ウルトラチョップ神楽坂』の予約件数の推移。グラフのオレンジ色がインスタグラムの予約件数

上の図は、昨年インスタグラムを始めたという、『ウルトラチョップ神楽坂』の予約件数の推移だ。インスタグラムの予約件数(オレンジ色)を見ると、グルメメディアよりも優勢になってきていることが分かる。

グルメメディアと引けを取らない集客を低コストで実現できることから、高岳氏は「コスト的にも集客的にもすごく役に立つことを実感している。インスタグラムの予約を今週からでも始めた方がいい」と話す。

続けて、実際にどのような投稿をしているか言及し、『ウルトラチョップ神楽坂』では、普段の投稿に加え、月に数回、ストーリーズでボタンの使い方を周知することで、インスタグラム経由の予約を促進していると話した。

「『席を予約する』ボタンを付けたが、そこから予約できると分かっていない方もいらっしゃる。そこで、フォロワーの方に対して、“ここから予約してね”という動画を定期的に上げている。また、その動画をいつでも見られるようにハイライトに置いている」

ストーリーズで、定期的に予約ボタンの存在を告知した事例

次に、非常に効果がでていると紹介があったのが、群馬県高崎市のカフェ業態の事例だ。同店では、毎回複数枚の画像を投稿しているが、最後にインスタグラムの予約方法を示した画像を入れ、予約を促しているという。

予約方法を示した画像を投稿し、フォロワーへ周知する事例

さらに、別の店舗の「空席が出たら、予約を促すストーリーズを投稿する」、「投稿に予約特典情報を入れる」といった事例を紹介し、インスタグラムは、クーポンやメルマガでは難しい即時性のある集客効果を得られると話した。こうした投稿は、数十名程度のフォロワーでも効果が出てくるという。

インスタグラム集客をはじめれば、即時性のある集客効果が期待できる

アクションボタンは、座席数が少ない飲食店の集客にも効果的

最後に、小川氏と高岳氏がセミナー参加者の質問に回答する時間が設けられた。

カウンターのみの10席程度のお店の経営者から、極力費用負担を抑えた集客方法を知りたいという質問を受けて高岳氏は、今回案内した3か月間無料の「JCB飲食店集客応援パッケージ」を使ってみるよう言及。さらに、自身も15席程度の餃子バーを運営している経験から、小規模の店舗でもインスタグラム集客の効果が出ると感じていると話した。

また、「おすすめの投稿時間は?」という質問に対し高岳氏は、「『今日空いている』というような投稿であれば、皆さんがお店を決めようとする夕方が良い」とし、「どんなアクションを起こさせたいかによって、時間を決めてやるのが良い」と続けた。

飲食店にとって、低コストながらグルメメディアにも引けを取らない集客を実現できるインスタグラムのアクションボタンは強い味方になってくれるだろう。今回紹介したノウハウを、ぜひ自店舗のインスタグラム集客に役立ててほしい。

■JCB飲食店集客応援パッケージ(TABLE REQUEST)
サービスの詳細
お問い合わせ

 
[提供]株式会社ジェーシービー

この記事は役に立ちましたか?
はい いいえ
Pocket
follow us in feedly
飲食店ドットコム通信のメール購読はこちらから(会員登録/無料)
飲食店ドットコム ジャーナルの新着記事をお知らせします(毎週3回配信)
『飲食店ドットコム ジャーナル』編集部

ライター: 『飲食店ドットコム ジャーナル』編集部

『飲食店ドットコム ジャーナル』は飲食店ドットコムが運営する“食”に関するWEBマガジンです。飲食業界の最新ニュースをはじめ、食にまつわる役立つ情報や、実際に働く方々の声を読者に届けていきます。