なぜ月商1,400万円売れるのか！？ ネオ大衆酒場『つむぎ堂』のメニューを大解剖
2023年4月３日にオープンした『めしや ヒロキ倶楽部』。若年層でも利用しやすくするため、ファサードはガラス面を広くとって通りから店内の様子が分かるようにしたという
画像を見る
最新店の業態コンセプトは「小料理屋の入口」
『ヒロキ倶楽部』の業態コンセプトは「小料理屋の入口」。馬淵社長は「料理の品質により重きを置いているのが小料理屋。『入口』というのは『入門編』といった意味ですが、小料理屋は外食経験が浅い20～30代の方にとって敷居の高い店が多いため、そうした利用しにくいポイントを取り除くことで新たなニーズを掘り起こせると考えました」とコンセプトの狙いを説明する。
そのメニュー開発においても活かされているのが、『つむぎ堂』で培ったノウハウだ。
木目を基調とした落ち着いた雰囲気の内装。客席はカウンター９席、テーブル４卓、個室１室で構成している
画像を見る
「わかりやすさ」がメニュー開発の重点テーマ
『ヒロキ倶楽部』のフードメニューは「菜。」「焼。暖。煮。蒸。」「刺。」といったカテゴリー別に35品をラインアップし、中心価格帯は500～1,000円。鹿児島県産 大摩桜 鶏刺し1,280円、倶楽部のポテトサラダ600円、雲仙ハムカツ500円など、すべて新商品で構成される。
「メニュー構成で意識したのが『わかりやすさ』で、商品名を見て料理をイメージできないものはメニューから外しました。ポテトサラダ、ハムカツ、TKGなど馴染みのある料理があると安心感を持てますから、定番商品をメニューに織り交ぜ、そのうえでハムカツには雲仙ハム、TKGにはトリュフオイルなどを合わせて付加価値化を図っています。商品内容は異なりますが、定番商品を付加価値化する商品開発のアプローチは『つむぎ堂』と共通するポイントといえますね」と村野氏は話す。
『ヒロキ倶楽部』は14坪30席の規模で目の前の売上目標は月商800万円に設定している。馬淵社長は「新たなチャレンジになりますから、お客様の反応は蓋を開けてみないとわかりません。反応を見ながら手早く商品を入れ替え、メニューの適正化を図る方針を採っており、『ヒロキ倶楽部』のメニューが固まるのはオープン1か月後くらいになると思います」と説明する。
果たして小料理屋でも若年層の心をがっちりキャッチできるのか？ 馬淵社長と村野氏の挑戦にこれからも注目したい。
『酒場 つむぎ堂 新宿店』
住所／東京都新宿区西新宿7-18-18 新宿税理士ビル別館1F
電話番号／03-5937-3937
営業時間／17:00〜23:00、土日祝16:00〜23:00
席数／60
『めしや ヒロキ倶楽部 新宿』
住所／東京都新宿区西新宿7-12-24 第二小島ビル1F
電話番号／03-5937-1940
営業時間／17:00～23:00、土日祝16:00〜23:00
席数／30
