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コロナ「5類」移行後の大手飲食チェーンの動き。脱マスク加速、集客キャンペーンも

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5月8日、新型コロナウイルス感染症の位置づけが「5類感染症」になった。これまで法律に基づき行政が要請・関与してきたマスク着用や3密回避、検温などの「基本的対処方針」や「業種別ガイドライン」、「飲食店における第三者認証制度」が廃止された。また飲食店においては「外食業の事業継続のためのガイドライン(一般社団法人フードサービス協会)」にあるような、アクリル版やビニールシートなどのパーティションの設置も、今後は各事業者の判断に委ねられる。

5類移行後の大手外食チェーンの動きは?

これに伴い、大手外食チェーンの各店舗では感染対策を緩和。従業員のマスク着用を任意とすることや、飛沫防止のためのパーティション設置を取りやめることで、平時の営業風景に戻りつつある。以下に一部の外食チェーンの動向をまとめる。

■マクドナルド
・従業員のマスク着用は、個人の主体的な選択を尊重し個人の判断に委ねる
・注文カウンターのアクリル板など飛沫防止シールドの設置を終了する

■サイゼリヤ
・従業員のマスク着用は、個人の主体的な選択を尊重し個人の判断に委ねる
・客席アクリル板等の感染対策については、原則撤去を行う

■すかいらーく
・従業員のマスク着用は、個人の判断に委ね任意とする
・入り口のアルコール・検温を設置しない

■スターバックス
・マスクの着用は、従業員の判断に委ねることを基本とする
・レジやテーブル等に設置している飛沫防止ガードは順次撤去する
・お客さまの消毒用アルコールの設置は継続する
・タンブラー等の飲料用お持ち込み容器の事前洗浄への協力のお願いは継続する

■大阪王将
・従業員は感染防止の観点から、マスク着用の推奨を継続する
・店内のパーティションを廃止する(お客さまのご要望、施設等の規定がある場合は設置する)

■はま寿司 / すき家(ゼンショーホールディングス)
・従業員のマスク着用を個人の判断に委ねる
・テーブル席などのパーティションを撤去する
(『はま寿司』のカウンター席では間仕切りのパーティションを継続)

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5類移行で外食ニーズ復活か。大手チェーンでは集客キャンペーンを実施

また新型コロナの5類移行を受け外食ニーズが高まることを想定し、大手チェーンからは独自の集客キャンペーンが続々と発表されている。その一部をご紹介したい。

■串カツ田中
5月12日(金)、プレミアムフライデーの復活(復カツ)として、串カツ豚・牛を価格はそのまま約2倍のメガサイズで提供するキャンペーンを実施した。さらに第二弾として、22~28日の1週間は通常490円以下のドリンクを250円で提供する。

■ミライザカ
コロナ生活にバイバイを告げる意味を込めた特別企画「お肉倍々コース」の提供を開始した。通常のコースで提供している枝豆とポテトフライの食べ放題の代わりに、メインの肉料理を通常の2倍の量で提供する。

■中国火鍋専門店 小肥羊
5月19日(金)まで、『小肥羊』で人気の肉追加単品(高級ラム肉、上級国産牛肉、高級和牛肉、国産豚バラ肉、国産豚肩ロース肉)を半額で、生ビールは1杯180円で提供。また、船橋東武店のオープン記念キャンペーンの期間もあわせて延長した。

■吉野家
5月8日~5月31日まで750店舗以上で「から揚げ祭」と称してから揚げ対象商品を10%オフで提供する。から揚げは吉野家の第二の主力商品となるべく力を入れており、5類移行後の店内飲食活発化を期待したキャンペーンである。

5類移行による消費者の心理変化から、外食需要はさらに高まっていくだろう。この機会に顧客ニーズに合ったキャンペーンを検討し、集客につなげていきたいものだ。

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松本ゆりか

ライター: 松本ゆりか

東京でWebマーケターを経験した後、シンガポールへ渡りライフスタイル誌やWebメディア制作に携わる。帰国後、出版社勤務を経てフリーライターに。主に中小規模ビジネスや働き方に関する取材・執筆を担当。私生活ではひとり旅とはしご酒が好きなごきげんな人。