飲食店ドットコムのサービス

「ほぼ500円均一」で坪月商100万円超! 上野アメ横『呑める魚屋 魚草』が売れまくる理由

LINEで送る
Pocket
follow us in feedly

写真左から、「博多一本〆 純米酒」(500円)、「町田酒造 純米吟醸55」(500円)、「誠鏡 純米吟醸 幻 二夏超え」(600円)、「雄東正宗 生酛造り 雄町」(500円)、「サッポロビール ヱビス小瓶」(500円)。日本酒以外のアルコールはヱビス小瓶と「白ワイン」(500円)のみで、ビールはグラスを提供せず、ラッパ飲みのスタイルを採る

画像を見る

【注目記事】初の立ち上げで月商700万円達成の渋谷『大人気』。集う人を幸せにする兄弟の唯一無二の店づくり

2022年には二号店『魚塚』をオープン。鮮魚販売も再開

コロナ禍において我慢の時期が続いたものの、景気回復とインバウンド回帰によってアメ横に再び活気が戻り、『魚草』の売上もコロナ前の水準まで回復。とはいえ、まだコロナ禍の影響が残っていた2022年2月、大橋氏は新たなチャレンジとしてアメ横の老舗海産物店『いぬづか商会』の事業を引き継ぎ、二号店となる『魚塚』をオープンした。

2023年9月中旬から営業を本格的に再スタートする『魚塚』。店頭に立ち飲みスペースとともに鮮魚の販売スペースを併設している

画像を見る

『魚塚』では『魚草』でストップしていた鮮魚販売を再開。大橋氏はその狙いを次のように説明する。

「『魚塚』で特に意識しているのが、どうやってお客様に刺身を買って帰っていただくかということです。『魚草』で『美味しい刺身を食べたい』というニーズを吸収できていると自負していますが、『魚塚』ではそれをさらに一歩進め、『美味しい刺身を家に持ち帰る』というニーズを掘り起こしたい。かつては鮮魚の買い出しにアメ横を訪れる人が多かったのですが、それを少しでも復活させたいと考えているのです」

『魚塚』は試行錯誤を重ねている段階だ。オープン当初は牡蠣の食べ比べや海鮮丼をフードの柱にしていたが、反響が鈍く、徐々に立ち飲み酒場としてのメニューを拡充。ただ、それによって『魚草』とメニューが似通ってきてしまった。『魚草』との棲み分けを図るために、2023年9月にメニューを刷新するなど次の一手を積極的に繰り出し、新たな鮮魚ニーズの掘り起こしに挑み続けている。

『呑める魚屋 魚草』
住所/東京都台東区上野6-10-7 アメ横プラザA棟29号
電話番号/03-4400-3264
営業時間/12:00~L.O.19:30
定休日/第2水曜
席数/スタンディング最大18人

『魚塚』
東京都台東区上野4-7-8 アメ横センタービル1F
電話番号/090⁻2436⁻4855
営業時間/11:00~L.O.19:00
定休日/第2・3水曜
席数/スタンディング最大10人

この記事は役に立ちましたか?
はい いいえ

Pocket
follow us in feedly
飲食店ドットコム通信のメール購読はこちらから(会員登録/無料)
飲食店ドットコム ジャーナルの新着記事をお知らせします(毎週3回配信)
栗田利之

ライター: 栗田利之

フリーランスの記者として、15年以上にわたって外食経営誌の記事を執筆。大手、中堅の外食企業や話題の繁盛店などを取材してきた。埼玉県下を中心に店舗網を拡げている「ぎょうざの満洲」が贔屓の外食チェーン。