名物だけに頼らない『餃子のラスベガス 北千住店』が右肩上がりで成長できる理由
スタッフにも感謝を忘れずワクワクする店に
取材中にシフトを終えたアルバイトスタッフが帰る際、森田氏は「お疲れ様! 今日もありがとう、気をつけて帰ってね。次もよろしく!」と手厚くねぎらっていた。そこまで丁寧な対応をする理由は?
「スタッフあってこそのお店なので感謝の気持ちをしっかり伝えるのって僕は普通だと思うんです。当然、店としてはお給料を払ってますが、『働かせてる』んじゃなく、『働いてもらってる』という意識。アルバイト時給は1,200円スタートと金額的にも平均時給より優遇していますが、店の人間とのつながりも働きやすさの一つですから」
店としての楽しさも追求しつつ、現在の課題は「どうすれば回転率を上げられるか」だと森田氏は話す。
「店内は43席と決して手狭ではないものの、ピークの時間帯には満席で入店をお断りすることもあるんです。来ていただいたお客様の満足感はそのままに、なんとか回転率を上げられるようにオペレーションの改善などを進めています」
最後に、『餃子のラスベガス 北千住店』の今後の展望を聞いた。
「おかげさまで軌道に乗ってきましたがまだまだ伸びしろはあるので、ひとまずはさらに盤石な店にしたいなと思っています。そのためにはもっとお客様がワクワクするような店にして、それが売上につながればベストですね」
森田氏は「福岡の本店の魅力を伝えているだけですから」と控えめに話していたが、福岡と客層も趣向も違う東京で赤字スタートから利益を出せるまでに成長した同店。「何がウケるか」を追求し続けた証が現在の人気につながっているはずだ。
『餃子のラスベガス 北千住店』
住所/東京都足立区千住3-57 吉田ビル1F
電話番号/03-5284-9815
営業時間/月~金17:00~23:00(L.O.22:30)、土・日・祝12:00~23:00(L.O.22:30)
定休日/不定休
席数/43(カウンター18席・テーブル25席)