物価高で高まる消費者の節約志向。一方で「たまの贅沢」に選ぶ出費１位は「外食」

2024年03月07日更新（2024年03月07日公開）飲食ニュース・トレンド , 飲食業界ニュース

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アンケートデータ分析節約術外食業界

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円安の進行や燃料費の高騰などにより、物価高の状態が続いているが、それに伴って消費者の行動はどのように変化しているのだろうか。今回は、株式会社リクルートの「ホットペッパーグルメ外食総研」が行った調査「物価高で高まる節約志向の実態と外食での節約行動を調査」から、消費者における節約意識の推移などについて紹介する。

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【調査概要】　
■調査期間：2024年1月4日（木）～2024年1月15日（月）
■調査方法：インターネット調査
■調査対象：首都圏、関西圏、東海圏
■回答者：20～69歳の男女（株式会社マクロミルの登録モニター）

節約を意識する主な出費は「食費」。外食の「回数」を減らす人多数

まず、最近の物価高での節約意識についての質問では、「物価高の前から意識し、今はもっと意識している」「物価高の前は意識していないが、今は意識している」のいずれかを回答した「最近の物価高で節約志向が高まった人」は、46.1％となった。前年同月の49.4％と比較すると微減だが、半数近くの人は節約志向が高まっているといえる。

ホットペッパーグルメ外食総研「外食市場調査（2023年12月度）」より

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また、特に節約を意識している出費としては、「内食の費用」（自炊の食材等の費用）が45.0％、「光熱・水道費」が 43.3％、「外食の費用」が 35.0％となっている。続く4位にも「中食の費用（33.1％）」が入っており、食に関する費用を節約する傾向が見られた。特に、30〜50代女性は「内食の費用」を挙げた人が50％を超えており、他の性別・年代よりも高くなっている。

ホットペッパーグルメ外食総研「外食市場調査（2023年12月度）」より

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その中でも、外食時の節約対象を尋ねたところ、「夕食」が71.9％、「昼食」が51.8％、「朝食」で22.7％だった。このうち、前年比で節約志向が高まったのは「朝食」で、前年の19.4％から3.3ポイントアップした。外食時に実行している節約方法については、「回数」を減らすと回答した人が、前年の83.2％からは減少したものの、77.3％と最も高かった。「単価」を抑える人も前年49.9％から44.9％と減少したが、「（注文の）数量」を減らす人は、前年23.5％から28.6％と増加している。性別・年代別では、20・30 代女性と 60 代女性は、「回数」で節約する人の割合が80％を超えているのが目立った。

さらに、実施したことがある外食時の節約方法については「インターネットやアプリ、フリーペーパーからクーポンを入手し利用」が52.6％、「スマホやカードで支払ってポイントをためる、使う」が49.9％、「インターネット予約でポイントをためる、使う」が38.9％と続いた。これらは20〜40代女性が特に多く、積極的に活用していることが読み取れる。

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「たまの贅沢」にかける出費は「外食」がトップ

では、贅沢をする場合には、どのようなことにお金を使うのだろうか。最も多かったのは「外食」で55.2％、続いて「中食」が24.8％、「娯楽・趣味・教養費」が18.5％となっている。「外食」では20代女性が、「中食」では30代女性、40 代女性が多く、「内食」「中食」「外食」を選んだ人をまとめた「食費・計」も30代女性、40代女性は他の性別・年代よりも高くなっている。