坪月商60万円の江戸川橋『フジコミュニケーション』。目指したのは「地元客も通える店」
江戸川橋の『FUJI COMMUNICATION(フジコミュニケーション)』を皮切りに、白山『オルソー』や大塚の『マンション台北』など、台湾ストリートフードのお店を続々ヒットさせているフジコミュニケーション。2024年4月には『オルソー 日本橋小伝馬町店』もオープンさせ、いま勢いを増している。店づくりの工夫や、江戸川橋、白山、小伝馬町など都心ながら住宅至近のエリアに出店して集客に成功させるための極意を、代表の近藤喬哉氏に伺った。
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台湾&ワイン好きの心を掴みコロナ禍でも10坪月商600万円
近藤氏は、「ヒルトン東京」にてバーテンダーを約9年経験した後、飲食店コンサルタントとして活躍。かねてより実店舗展開を考えていた際「水餃子にはまだ可能性がある」と感じ、2019年3月に江戸川橋に『フジコミュニケーション』をオープンさせた。
掲げたのは台湾ストリートフードだ。現地で食べ歩いた台湾料理を再現しながら、台湾のレアスパイス「マーガオ」を使った水餃子をメニューにしたり、ナチュラルワインを豊富に取り揃えたりと、他店にはない魅力も散りばめた。
店の場所は有楽町線の江戸川橋駅近くという、決して繁華街とは言えないエリアであったが、SNSの浸透により集客に成功。「良いお店があればどこにあっても足を運びたい」と考える人や台湾好き、ナチュラルワイン好きの心をとらえた。
オープンして間もなくコロナ禍が訪れる。制限などがあり集客に苦労したかと思いきや「テイクアウト営業しやすい業態だったこと、またコロナ禍で台湾に行けない人たちの需要が高く、売上は増え続けたんですよね」と近藤氏は振り返る。
特に繁華街に足を運びづらかったパンデミックにおいては、飲食店の少ない住宅街のお店というのは地元住民たちのニーズが高かった。その結果、『フジコミュニケーション』はオープンから順調に売上を伸ばし、10坪で月商600万円を売り上げる繁盛店へと成長した。
