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月商800万円を売る田町『魚義』。“繁盛法則”を仕組み化し、姉妹店も大ヒット【連載:居酒屋の輪】

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田町と大井町で3店舗の『魚義』を運営するEatRyze株式会社、代表の遠藤義正さん

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繁盛している居酒屋はどこかで必ずつながっている。名店誕生までのストーリーを探りつつ、また別の新しい名店を紹介してもらう連載企画。前回登場、JUICCCYの板垣亮さんが「バイト時代から付き合いがあるすごいヤツ」と話すのは、田町や大井町で『魚義』を展開する遠藤義正さんだ。「なぜ繁盛しているのか、これを機に聞いてみたい」という板垣さんの疑問をぶつけつつ、安定して成長を続ける秘訣を尋ねた。

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2階建24坪の『海鮮と釜飯のお店 魚義 田町駅前本店』。賃料は月100万円近いという

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業態に即した店舗選びの法則

田町駅から慶応大学方面に伸びる慶応仲通り商店街。駅前通りから入ってすぐの緩やかなカーブを曲がると、まず目に飛び込むのが『海鮮と釜飯のお店 魚義』の提灯だ。

オープンは新型コロナウイルスの第2波が日本全土を覆っていた2020年7月15日。先行きが全く見通せなかった当時の状況を思えば、とてつもなく大胆な開業だが、当の本人である店主の遠藤さんは事も無げに振り返る。

「周辺は閑散としていて飲食店も次々に閉店……。“これは逆にチャンスなのでは?”と考えました。居酒屋にとって最も大切なのは立地です。ここのような最高の条件が揃う店舗は経営が安定しやすいですから、平時ではまず空きが出ません。今振り返れば、もっと多くの店舗を開業しておくべきだったと後悔しているくらいですよ」

まだ33歳とは思えないほど達観した視点で経営を行う遠藤さん

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平時は人通りの多い角地、ここならコロナ禍の数年を耐え凌げば十分な利益を得られると予想していた遠藤さん。実際には開業月から黒字スタートで、全38席はコロナ禍の平日も満席続き。調子の良いときには3〜4回転していたというから驚きである。

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佐藤 潮.

ライター: 佐藤 潮.

ミシュラン三つ星店から河原で捕まえた虫の素揚げまで、15年以上いろいろなグルメ記事を制作。酒場系の本を手掛けることも多く、頑固一徹の大将に怒られた経験も豊富だ。現在、Webのディレクターや広告写真の撮影など仕事の幅が広がっているが、やはりグルメ取材が一番楽しいと感じている。