「外食は贅沢」「ハンバーガーは500円まで」。食品値上げの影響で消費者の受容価格が変化
マーケティング・リサーチ会社のクロス・マーケティングが、全国20歳~69歳の男女を対象に「価格に関する調査(2024年)」を実施。価格に関する4つの質問から、モノやサービスの受容価格帯を導く「PSM分析」を行い、市場ニーズを明らかにした。
■調査概要
調査対象:全国47都道府県に住む20~69歳の男女
回答数:1,100サンプル
調査期間:2024年7月26日(金)~ 7月29日(月)
調査方法:インターネット調査
※詳しい調査結果はこちら
ハンバーガーに払える上限価格は「500円」
今回クロス・マーケティングは、ペットボトル飲料やたまご、食パン、カップラーメン、ハンバーガーの適正価格についてPSM分析を行った。
PSM分析の結果、食品の最適価格(最も商品を買う人が多いと想定される価格)は下記の通りとなった。500mlのペットボトル飲料が130円、たまご10個が199円、食パン1袋が180円、カップラーメンが149円、ハンバーガーが299円だ。
画像を見る卵とハンバーガーは2023年5月調査と比べ、上限価格(これ以上高い価格になると市場に受け入れられなくなる価格)~下限価格(これ以上安いと品質に不安を感じられるようになる価格)はいずれも下落。特にハンバーガーの上限価格は、699円から約200円低下し500円となった。
最近贅沢になったと思うものトップは「外食」
そのほかに「最近贅沢品と感じるモノやサービス」「買おうと思っていた食品の価格が思ったより高かった場合にどうするか」についても調査。最近、贅沢品になってきたと感じるモノやサービスとしては「外食」が124件でトップ。「魚・海産物(うなぎ・サンマなど)」「旅行」「自動車」が続いた。
画像を見る買おうと思っていた食品の価格が思ったより高かった場合「代わりになる、別の種類の食品を買う」「その食品を買うのをあきらめる」「賞味期限間際で割引になっているものを買う」が3割台。上位3項目は昨年と大きな差はないが、4番手の「他で安く売ってる店が無いか探す」は6ポイントほど減少している。
画像を見る2022年以降、多くの食品で値上げラッシュが続いている。消費者の財布の紐は、より一層堅くなりつつあるようだ。