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池尻の人気店が渋谷に進出! 『YAOYA TOKYO』狙うはアッパー層と若者たちの“交点”

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株式会社YAOYA代表・遊津拓人氏。アサヒビールの営業職を経て大阪の人気焼き鳥店『炭火焼とり えんや』で研鑽を積む

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池尻大橋の人気焼き鳥店『リバーサイドヤオヤ』などを手がける株式会社YAOYAが7月29日、渋谷に5店舗目となる『YAOYA TOKYO』をオープン。焼き鳥から炭焼き料理へと発展させ、“オトナ”が楽しめる酒場を演出した背景や、「TOKYO」の看板を掲げたブランディング戦略に迫った。

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“オトナになった若者”が楽しくおいしく飲める酒場『YAOYA TOKYO』

「10代、20代を渋谷で遊び尽くした今のオトナたちが、かっこよく楽しめる店にしたいんですよね」

『YAOYA TOKYO』のオーナー・遊津氏は新店舗に掲げたビジョンをそう語った。前回、遊津氏に話をうかがったのは、兄弟店である焼き鳥店『リバーサイドヤオヤ』(池尻大橋)へ取材に訪れた昨年末。オープン3年で月商1,000万円・坪月商70万円を達成し、当時から「渋谷に店を出したい」と話していた遊津氏の計画はこの夏、早くも現実のものとなった。

グループ5店目となる『YAOYA TOKYO』の場所は、渋谷マークシティー裏に建つ小さなビルの2階だ。渋谷エリアといえど、センター街や道玄坂のような居酒屋密集エリアはなく、住宅と昔ながらのオフィスが混在する雑居ビル街。入口の扉から奥まった店の中の様子をうかがい知ることはできず、存在を知らなければその先へ踏み込む機会はなかなか訪れないかもしれない。

奥に向かって長く続くカウンターが印象的な店内

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だが、ひとたび扉を開ければ、そこにはR&Bやレゲエ、ヒップホップなどのクラブミュージックの重低音が響くインダストリアルな空間が広がる。ぐっと照明を落とした無骨な装いは渋谷らしくもある一方、炭火の香りやスタッフたちの活気ある声が混在する心地よいギャップはやはり、『リバーサイドヤオヤ』と通ずるものがあるといえるだろう。

若い頃は毎日のように渋谷で過ごしたと振り返る遊津氏はここで、「大人になった自分たちの世代の居場所」を表現したかったと話す。

「再開発で様変わりはしたもののやっぱり渋谷が好きなんです。さすがにセンター街ではしゃぐことはなくなりましたが(笑)、神泉、桜ヶ丘、代官山、表参道……、同じ渋谷でも、実は“いいオトナ”たちが楽しんでいる場所はたくさんある。ここは、そんなアッパー層のオトナたちとそういうオトナに憧れる若者の中間地点になればいいなと思っています」

「目指してきてくれるお客様が気持ちよく過ごせる店にしたいので、駅前の路面店は選択肢になかった」(遊津氏)

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山本愛理

ライター: 山本愛理

フリーライター・エディター。WEBを中心に食にまつわる記事を執筆。 昔ながらの喫茶店から星付きレストランまで、美味しいものを通して幸せな時間を提供してくれる人の声と熱を届けるのが好き。空いた時間はもっぱらカフェ巡り。