三軒茶屋『大衆酒場ひので』も月商450万円。人たらし店主が目論む「10店舗10業態」の真意
下北沢の『酒場たいよう』と三軒茶屋の『餐茶 (サンチャ)』を運営するたいようグループが2024年7月19日、三茶で2軒目となる『大衆酒場ひので』をオープン。代表の吉村俊貴氏は29歳で独立し現在31歳。「10年以内に10店舗10業態」を目指すと公言する気鋭の若手経営者に、その真意と経営のノウハウについて伺った。
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中卒アラサーが1年1店舗ペースで3軒をオープン
中学卒業後、料理の世界に足を踏み入れた吉村氏は、10代後半には「30歳までに独立開業」を志し有言実行。2022年12月の『酒場たいよう』の開店を皮切りに、翌年11月には『餐茶 (サンチャ)』、さらには8か月後に『大衆酒場ひので』と、世田谷区にてドミナント出店を展開した。
しかも、3店とも業態は全く異なる。『酒場たいよう』は吉村氏の故郷・壱岐島(長崎県)をはじめとする九州食材が名物、『餐茶 (サンチャ)』は酒のアテとなる細巻き寿司「あて巻き」とアルコールの「茶割り」をたしなむことができる大人の居酒屋だ。そして『大衆酒場ひので』では、銀皿で提供する鶏料理を主軸に据えた。
各店の売上も好調であり、15坪・客単価4,000円の『酒場たいよう』は団体利用が多く、月商650万円・坪月商43万円と堅調モードに。1周年を迎える『餐茶 (サンチャ)』は8坪11席のキャパシティながら、客単価5,000円で月商400万円・坪月商50万円を叩き出す。新店『大衆酒場ひので』は3階建ての15坪、客単価を3,500円に抑えて集客力で勝負し、早くも連日満席状態。オープンから3か月で月商450万円・坪月商30万を売り上げ、リピート率は4割に到達し認知度が高まっている。
