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月商900万円超を売る新宿御苑前『べっぴんしゃん』と中目黒『ちかっぱ堂』。小皿料理が今熱い!

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株式会社やる気カンパニー代表の山本高史氏。器を小皿料理の商品価値を高める重要アイテムとして考え、その購入費に『博多小皿鉄板 べっぴんしゃん』では350万円、『博多小皿おでんと自然薯 ちかっぱ堂』では600万円を投じた

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2023年3月3日にオープンし、20坪42席の店舗規模で月商900万円を売る新宿御苑前の『博多小皿鉄板 べっぴんしゃん』。2024年10月25日にオープンしたばかりの姉妹店、中目黒の『博多小皿おでんと自然薯 ちかっぱ堂』も19坪46席の店舗規模でいきなり月商920万円という大ヒットを飛ばしている。

『べっぴんしゃん』は鉄板焼き、『ちかっぱ堂』は博多おでんをフードのメインとした別業態だが、共通するのがそこに小皿料理を組み合わせている点だ。両店を運営する株式会社やる気カンパニーの山本高史氏に小皿料理を開発した狙いとその商品特性について解説していただいた。

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株式会社やる気カンパニーは新宿御苑前に『べっぴんしゃん』など居酒屋3店をドミナント展開している(写真提供:やる気カンパニー)

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「居酒屋以上、割烹未満」の価格帯が小皿料理の狙い目

月曜・火曜の週2日定休、月間営業日数21~23日でありながら、20坪42席の店舗規模で月商900万円を弾き出す繁盛居酒屋が東京・新宿御苑前の『博多小皿鉄板 べっぴんしゃん』だ。屋号に「小皿」を掲げている通り、大ヒットのキーを握っているのが「小皿料理」。1人前サイズをワンポーションとした商品設計により、少量多品種のニーズをがっちりとつかみとったのである。

エントランスの目の前に円卓とカウンターをドッキングした客席を設置。フロアの奥にテーブル席、ソファ席を配置している(写真提供:やる気カンパニー)

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さらに『べっぴんしゃん』を運営する株式会社やる気カンパニーは、2024年10月25日に店舗規模19坪46席の『博多小皿おでんと自然薯 ちかっぱ堂』を東京・中目黒にオープン。この店も小皿料理をフードの柱とし、オープン翌月には月間営業日数22日で月商920万円を売るスタートダッシュに成功している。

ディナー客単価は『べっぴんしゃん』、『ちかっぱ堂』とも9,700円。同社の山本高史氏は「この『居酒屋以上、割烹未満』の価格帯が小皿料理の狙い目」だと語る。

「小皿料理に着目したきっかけは、1人前の料理をコース仕立てで提供する割烹でした。そこに自由度が高く、気軽に食べられる居酒屋料理を結びつけることにより、割烹と居酒屋のいいとこ取りをしたわけです」

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栗田利之

ライター: 栗田利之

フリーランスの記者として、15年以上にわたって外食経営誌の記事を執筆。大手、中堅の外食企業や話題の繁盛店などを取材してきた。埼玉県下を中心に店舗網を拡げている「ぎょうざの満洲」が贔屓の外食チェーン。