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幡ヶ谷で話題のワインバー『山田』。お客が“自然体”で過ごせる店で、街に根ざす

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『山田』オーナー・大村(旧姓:山田)有香氏

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2022年3月にオープンした幡ヶ谷の『山田』は、一人でも気兼ねなく通えるワインバーとして、ナチュラルワイン好きから熱い支持を集める。京都の人気ワイン酒場『ekaki』出身のオーナー・大村(旧姓:山田)有香氏が描く、立ち寄りたくなる店づくりとは。

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「豚肉とすぐきの春巻き」(1本 495円)

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仕事帰りにフラリと寄りたいワインバー『山田』

『山田』。はじめてその店の名を耳にした人の中で、ワインバーだとわかる人がどれほどいるだろうか。訪れる前から誰もが抱くであろう、不思議な親近感。実に妙を得たこの聞き馴染みのある名前が、ワインバーへの入口をぐっと近づけている。

店は惣菜店『IRU』のショーケースの奥。「山田」の看板が目印

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「かっこつけるのが苦手で、苗字をそのまま店名にしました。といっても、すでに“元”山田なんですけど(笑)」

そう笑うのは、幡ヶ谷のワインバー『山田』のオーナー・大村(旧姓山田)有香氏。20代の頃から一人飲みが好きだったという山田氏が、京都の人気ワイン酒場『ekaki』で腕を磨き、念願の自身の店を構えたのは2022年3月のことだ。ビールを1杯飲みに来るような感覚で、一人で気兼ねなくナチュラルワインが楽しめる店をつくりたかったと話す。

“渋谷区のワインバー”でありながら、ワインはグラス1杯1,100円〜、フードは『ウフマヨ(1個)』380円〜と、価格やポーションの設定からも一人客を意識した店づくりが随所にうかがえる。山田氏の人柄が表れたそんな良心的なスタンスや家庭的なメニュー、『ekaki』直伝の味が楽しめることから、多くのナチュラルワイン好きの支持を集める。

ある日のメニュー。春巻きやベーコンエッグなど、家庭料理の定番も並ぶ

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山本愛理

ライター: 山本愛理

フリーライター・エディター。WEBを中心に食にまつわる記事を執筆。 昔ながらの喫茶店から星付きレストランまで、美味しいものを通して幸せな時間を提供してくれる人の声と熱を届けるのが好き。空いた時間はもっぱらカフェ巡り。