オープン4か月で連日満席の幡ヶ谷『yum』。常連客を次々と生む“点心×ナチュラルワイン”の魅力
2024年10月、幡ヶ谷にオープンした『yum(ヤム)』。昨今のトレンドである中華とナチュラルワインの店だが、他店とは一線を画すのが多彩な点心を打ち出していることだ。タッグを組む点心師の西原みのりさんとソムリエの渡邉與義さんに、点心×ナチュラルワインの可能性について話を聞いた。
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洋風のエッセンスを取り入れた、自由な発想の点心の数々
開業後、3か月の間に6〜7回来店するお客がいるなど多くのリピーターを獲得。すでに連日予約で満席の『yum』は、12坪の広さで月商350万円と順調な滑り出しをみせる。「当店で食べてもらいたいのは点心です」と語るのは、ソムリエの渡邉さん。店名も、飲茶の「ヤム」とおいしいという意味の英語の“yummy”に由来する。
実際、メニュー表の半数を占めているのが点心だ。定番の「小籠包」(2個800円)、「yumのラム焼餃子」(4個900円)をはじめ、「トリュフ小籠包」(2個1,000円)、「ポルチーニ焼売」(3個900円)、「白子とゆずの春巻」(1,200円)など、思わず食指が動くものばかり。いずれの点心もタレはつけずにそのまま食べるスタイルで、素材の持ち味を生かしつつしっかりした味わいを堪能できる。
「私がイタリアンやフレンチのビストロに行くのが好きで、そういった店からヒントを得て洋風の食材をよく取り入れています。旬の食材も使いたいので毎週少しずつメニューを差し替えています」と、シェフで点心師の西原さん。全種類制覇したくなるバリエーションの豊かさが点心好きをはじめとする高感度なお客の心をくすぐり、リピーター獲得につながっているようだ。
また、点心以外の料理も「えびまよ」(1,500円)や「牡蠣の山椒コンフィ」(1,200円)など、中華の定番からや各国のエッセンスを取り入れた一品まで、興味をそそる品々が並んでいる。
