“外食1,000円の壁”8割が「実感」の今、悩まず注文できるメニュー1位は?
「ホットペッパーグルメ外食総研」は、飲食店にて1,000円以上のメニューを悩まず注文できるかといういわゆる「外食1,000円の壁」についてアンケートを実施し、調査結果を発表した。今回はその内容から消費者の動向を紹介する。
【調査概要】
■調査期間:2024年11月1日(金)~2024年11月2日(土)
■調査方法:インターネットリサーチ
■調査対象:全国20代~60代男女(株式会社マクロミルの登録モニター)
■有効回答数:1,035件(男性517件、女性518件)
※詳しい調査結果はこちらから
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「日常的な外食に1,000円以上」75%が抵抗感。一方「海鮮丼」には壁を感じない人多数
まず『ホットペッパーグルメ外食総研』がピックアップした30のメニューについて、「事前情報なしで訪れた初見の飲食店で、1,000円以上であっても悩まず注文できるか」を質問。「注文できる」と答えた人の割合が最も高かったのは「海鮮丼」(43.4%)という結果になった。次いで「とんかつ」(31.7%)、「パスタ」(28.9%)、「ピザ」(27.1%)が続く。一方で、5位の「ラーメン」以下「かつ丼」や「カレー」などは75%以上の人が1,000円以上を支払うことに抵抗を感じているということが明らかになった。
食材の物価高やメニューの値上げが続く中、今回の調査によって「日常的な食事に1,000円以上を支払いたくない」と感じる人が26メニューにおいて4分の3以上にのぼることが分かった。
また、「とんかつ」と比べて人の手が加わり食材費もかかる「かつ丼」の方が1,000円以上の支払いに抵抗を感じる人が多いという結果も興味深い。この結果から、外食には家庭で味わえない特別感や、専門店ならではの体験に価値を見出す消費者が多いと考えられる。
外食で節約に励む人も。消費者が支持する節約方法とは?
次に、『ホットペッパーグルメ外食総研』が2025年2月27日に発表した調査によると、最近の物価高により節約志向が高まったとする人は49.1%と前年より3ポイント上がった。特に節約を意識している出費を尋ねた結果、1位は「内食の費用」(自炊の食材等の費用)で 46.7%、 2位は「光熱・水道費」で 40.4%、3位は「外食の費用」で 36.1%だ。一方で「たまの贅沢は外食」と答えた人が55.7%にのぼり、市場にマイナスとプラスの両面で影響を与えている。
また、外食で実施したことがある節約方法については、54.8%が「インターネットやアプリ、フリーペーパーからクーポンを入手し利用」と回答。「スマホやカードで支払ってポイントをためる、使う」、「インターネット予約でポイントをためる、使う」と続き、節約をしながら外食を楽しむ人々の姿がうかがえる。
いずれにせよ物価高の今は、価格に納得感を生むこと、外食でしか体験できない付加価値を与えることが重要といえるだろう。
