裏渋谷で大繁盛の『ワイン酒場uiui』。“仕込みいらずのワンオペ調理”でお客の心を掴む
今やグルメストリートとして知られる裏渋谷エリアにある『ワイン酒場uiui(ウイウイ)』。2024年1月のオープン以来、その勢いは止まることを知らず、平日でも2回転、週末ともなれば3回転する繁盛店だ。人気店が軒を連ねる激戦区で、お客の心を掴んで離さない秘訣とは。代表・島本竜士氏に話を聞いた。
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高クオリティの料理が、カジュアルに楽しめると話題に
京王井の頭線の神泉駅から徒歩5分、渋谷駅からも徒歩10分強。いつからか“裏渋谷”と呼ばれるようになったエリアの一角に『ワイン酒場uiui』は店を構える。月商は非公表とのことだが、開業以来、売上は上り調子。オープン当初こそ苦戦したものの、現在は平日で平均2回転、週末や祝日は3回転する繁盛店に成長した。
客単価は6,000円前後で、客層は20~30代のカップルやグループを中心に、最近では中高年層にも支持されるように。比較的人通りが多い場所にあることもあり、初めてのお客は「店の前を通りかかり、気になって」と訪れるケースがほとんどだ。
集客の工夫について島本氏に尋ねたところ、とくに広告を打つわけでもなく、SNSも頻繁に更新していないという。
「というよりも、現在、私がほぼ1人でキッチンを回しているため、写真を撮ってSNSに上げる余裕がないんです。ただ、広告にお金をかけていない分、料理に力を入れています。レストランで提供されるクオリティの料理が、カジュアルに、そしてレストランよりもリーズナブルな価格で食べられることから『なんとなく入ってみたら、いい店だった』と口コミで広がっているような感覚があります」
また、道ゆく人から、スタッフが笑顔で働いている様子が見えることも影響しているのではないかとも島本氏は言う。
「言語化するのはちょっと難しいんですが、いいお店、人気がある店って、前を通っただけで感じる“振動”のようなものがあると思うんです。その振動を作り出すものはきっと、料理に対する姿勢であったり、スタッフが作り出す雰囲気だったり……。スタッフたちとの日々のコミュニケーションなど、目には見えにくい部分から店づくりに取り組んでいます」
