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東京都「ベジタリアン・ヴィーガン補助金」の申請受付を開始。飲食店1店舗に上限20万円

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東京都と公益財団法人東京観光財団は、都内で飲食店を営む事業者を対象に「飲食事業者向けベジタリアン・ヴィーガン認証取得支援補助金」の募集受付を、4月1日から開始した。今回は補助金の内容や応募方法について紹介する。

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認証にかかる経費を1店舗あたり20万円まで補助

2025年1月の訪日外国人数は、378万1,200人となり、過去最高を大幅に更新。このような現状を踏まえて、東京都と公益財団法人東京観光財団は、東京を訪れる外国人旅行者などが安心して東京での「食」を楽しめる環境整備の一環として、「飲食事業者向けベジタリアン・ヴィーガン認証取得支援補助金」を開始した。4月1日から申請の受付を開始している。

この補助金の対象となる経費は、ベジタリアンまたはヴィーガン料理を提供する飲食店としての認証を第三者認証機関から新たに取得する際にかかる費用。補助額は補助対象経費の2分の1以内で、1店舗あたり上限20万円となっている。対象となる経費の例としては、審査料や登録料、認証機関審査員のコンサルタント費のほか、認証機関の入会金(初年度のみ)、研修費などが挙げられる。

なお、申請期限は2026年3月31日までとなっているが、補助金申請額が予算の上限に達した時点で受付終了となるため、検討している事業者は早めに申請しておきたい。

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東京都内で飲食店を営む事業者が補助対象

飲食事業者向けベジタリアン・ヴィーガン認証取得支援補助金は、都内で食品衛生法の定める飲食店または喫茶店営業の許可を受けて営業している事業者が補助対象事業者となっている。

ただし、東京都多言語メニュー作成支援ウェブサイトの「EAT東京」において、「外国語メニューがある飲食店検索サイト」に掲載されている必要があるため、補助金の申請を考えている事業者は、先に「EAT東京」での対応を済ませておこう。

申請方法は郵送(簡易書留)か電子申請システム(jGrants)による2種類。jGrantsの申請には、法人共通認証基盤のアカウント「gBizIDプライム」の取得が必要だが、取得には審査の時間がかかるため、余裕を持って準備しておいた方がいい。

インバウンドの増加は今後も続くと考えられ、今後も飲食店では外国語メニューなどの準備が必要になるはずだ。ベジタリアン・ヴィーガンにも対応できれば、外国人旅行者などに選ばれる可能性も高くなる。ベジタリアン・ヴィーガン対応の新しいメニューを考案するなど、この機会に補助金を活用してインバウンド対策を検討してほしい。

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富江弘幸

ライター: 富江弘幸

ビールライター、編集者。出版社などでライター・編集者として活動し、中国留学、英字新聞社勤務などを経てビールライターに。ビアジャーナリストアカデミー講師も務める。著書に『教養としてのビール』(SBクリエイティブ)。https://localandbeer.com