新規出店を考える飲食店の約55％が、ワンオペや少人数運営を検討。背景に人手不足などの課題

2025年05月08日更新（2025年05月08日公開）データで見る飲食業界 , 飲食ニュース・トレンド , 飲食業界ニュース

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ワンオペアンケートキャッシュレス・電子決済出店開業人件費

画像素材：PIXTA

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シンクロ・フードは、飲食店ドットコム会員のうち「3年以内に新たに出店を検討している飲食店経営・運営者、開業準備・検討中の方」を対象に、飲食店の新規出店についてアンケート調査を実施した。なお、開業予定の業態で最も多かったのは「居酒屋・ダイニングバー」（27.3％）で、次に「カフェ」（9.9％）と続く。今回は、アンケート調査の回答結果とともに、回答者のコメントを紹介する。

■調査概要
調査対象：飲食店ドットコム会員で、3年以内に新たに出店を検討している飲食店経営・運営者、開業準備・検討中の方
回答数：172
調査期間：2025年3月5日～2025年3月11日
調査方法：インターネット調査
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出店予定の店舗面積は「11〜20坪」が39.5％で最多

まず、出店予定の店舗面積について聞いたところ、「11〜20坪」との回答が39.5％で最も多かった。続いて「10坪以下」「21〜30坪」と続き、全体の4分の3が30坪以下を予定していることがわかる。

引用：シンクロ・フード「2025年4月25日プレスリリース」より

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また、席数については「10〜20席」が34.3％で最多。続いて「10席未満」と「21〜30席」が同数で続き、席数も全体の4分の3が30席以下となっている。

ワンオペ・少人数運営を考えている飲食店が55.2％

続いて、ワンオペ営業または少人数運営の導入については、全体の55.2％が「導入を検討中」と回答した。また、上記回答における出店予定店舗の席数別で見ると、10席未満の店舗では73.3％が「導入を検討中」と回答。10〜20席、21〜30席でも60％以上となっており、席数の少ない店舗の出店を検討する人の多くが、ワンオペ営業または少人数運営を考えているとわかった。

引用：シンクロ・フード「2025年4月25日プレスリリース」より

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なお、採用については「社員・アルバイトの採用」が50.6％と最も多かったが、「採用は考えていない」という回答も13.4％みられた。

引用：シンクロ・フード「2025年4月25日プレスリリース」より

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ワンオペ営業または少人数運営を検討している理由としては、人件費削減や人手不足などが挙げられている。具体的には下記のとおり。

■「人件費を削減したいため」
・人件費を抑えたい
・原価・人件費高騰のため

■「人手不足だから」
・求人掲載をしてもなかなか集まらないため
・人材不足の昨今、資金力に乏しい個人店では人材獲得が安定しないから

■「最初から少人数運営を想定している」
・テイクアウト専門の小さい店舗を想定
・小さな坪数で探しており、ワンオペないし、ヘルプがいて成り立つようにしたい

■その他
・1人でできるシステムがすでにある
・自由度高く運営したい

ワンオペ・少人数運営では「急な体調不良の際の対応」が最多

さらに、ワンオペ営業または少人数運営の導入について「導入を検討中」と回答した方に、不安なポイントを聞いたところ「急な体調不良で対応が難しくなること」が70.5％で最多となった。

引用：シンクロ・フード「2025年4月25日プレスリリース」より

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続いて「ピーク時の混雑への対応が難しいこと」が58.9％。それ以外も、精神的・肉体的に関わることや、オペレーションの難しさについての回答が多く見られた。

「キャッシュレス決済」は60％が導入予定

ワンオペ営業または少人数運営の導入について「導入を検討中」と回答した方に、導入予定のツールについても質問した。最も多かったのは「キャッシュレス決済システム」の60％。少人数でオペレーションをスムーズにするためには、キャッシュレス決済は欠かせないようだ。しかし、完全にキャッシュレス化する予定はないという回答も58.9％となっており、現金の必要性を感じている人もいると見られる。