【2025年版】飲食店が使える補助金4選! 販路開拓やIT導入に活用できる制度を紹介
3.中小企業省力化投資補助金
「中小企業省力化投資補助金」は、中小企業がIoT・ロボットといったデジタル技術を活用した設備の導入経費を補助する制度だ。企業の生産性向上を図り、売上拡大や従業員の賃上げに繋げることを目的としている。
補助金には「カタログ型」と「一般型」があり、「カタログ型」は汎用製品をカタログから選択・導入するもので、最大1,500万円を補助するのが特徴。「一般型」は、事業に合わせた設備やシステムを導入するもので、最大1億円の補助が受けられる。
■補助対象者
・カタログ型:人手不足の状態にある中小企業など
・一般型:中小企業者、小規模企業者・小規模事業者など
■補助金額(カタログ型)
・従業員数5名以下:200万円(300万円)
・従業員数6〜20名:500万円(750万円)
・従業員数21名以上:1,000万円(1,500万円)
※賃上げ要件の達成で、括弧内の上限額に引き上げ
■補助金額(一般型)
・従業員数5人以下:750万円(1,000万円)
・従業員数6〜20人:1,500万円(2,000万円)
・従業員数21~50人:3,000万円(4,000万円)
・従業員数51~100人:5,000万円(6,500万円)
・従業員数101人以上:8,000万円(1億円)
※賃上げ要件の達成で、括弧内の上限額に引き上げ
■補助率
・カタログ型:2分の1
・一般型:補助額1,500万円までは原則2分の1(小規模事業者などは3分の2)、1,500万円超の部分は3分の1
■受付期間
・カタログ型:随時受付中
・一般型:第3回公募締切は2025年8月29日(金)17:00。第4回は確定次第、公式サイトで発表予定。
4. 小規模事業者持続化補助金
「小規模事業者持続化補助金」は、小規模事業者が働き方改革や賃上げ、インボイス導入など、さまざまな制度変更に対応するための経費の一部を補助する制度だ。生産性向上と持続的発展を目的としており、現在は「通常枠」と「創業型」の公募要領が公開されている。
「通常枠」は、第18回公募の受付が2025年10月3日から開始される予定。策定した経営計画に基づき、商工会・商工会議所の支援を受けながら販路開拓や業務効率化に取り組む事業が対象となる。なお、所属地域によって申請先が商工会か商工会議所か異なるため、注意が必要だ。
また、「創業型」についても、第2回公募が2025年10月3日から開始される予定で、こちらは創業3年以内の小規模事業者が対象となる。
■補助対象者
「通常枠」「創業型」とも、飲食業の場合は常時使用する従業員の数が5人以下。
■補助金額
・通常枠:50万円(インボイス特例で+50万円、賃金引き上げ特例で+150万円など)
・創業型:200万円(インボイス特例で+50万円など)
■補助率
・通常枠:原則3分の2(通常は3分の2。赤字事業者の賃金引上げ枠は4分の3)
・創業型:3分の2
■受付期間
「通常枠」「創業型」とも、2025年10月3日(金)~2025年11月28日(金)17:00
今回紹介したように、補助金にはそれぞれ公募期間が定められており、複数回に分けて募集されるものも多い。公式サイトなどで常に最新のスケジュールを確認することが、チャンスを逃さないための第一歩だ。自店の課題解決や成長に繋がる制度を見つけ、賢く活用してみてはいかがだろうか。
