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世界No.1ピッツァ職人! 『イル・タンブレッロ』大坪善久氏が語る「選手権優勝の舞台裏」

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日本ナポリピッツァ協会の副会長でもある大坪さん。日本勢の活躍と未来を語る

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世界に誇る日本のピッツァ職人! その課題と未来へのメッセージ

第22回カプート杯では、メインイベントであるSTG部門以外でも日本人の職人の活躍が目立った。団体戦である国際ピッツァ部門では、村田友哉さん(茨城『イタリアン ガレージ』)、竹井啓悟さん(鎌倉『ピッツェリアG.G』)、大削恭介さん(宇治『アンティカ ピッツェリア ラジネッロ』)の3人が第2位に輝いたほか、グルテンフリー部門では中西光さん(奈良『ピッツェリア イーカロ』)が第3位、ジュニア部門では成本豊穂さん(呉『ピッツェリア ナリポ』)が優勝している。

STG部門の優勝トロフィー。今後も大坪さんは日本橋でナポリの伝統を表現し続ける

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「日本の職人のレベルは世界的に見ても非常に高いです。ナポリと同等においしいものが食べられるお店が増えていると思いますよ。中西くんのように時代が求める新しいピッツァに早くから取り組んできた先駆者もいるし、村田くん、竹井くん、恭ちゃんのように探求心のある若い子たちも揃っています。成本くんの息子さん(小学6年生)も才能を発揮していました。優勝しても調子に乗らず、継続してほしいなって思います(笑)」

その一方で、国内でも高い技術を習得できるようになったことで、本場で経験を積んだ職人が減ったことも憂いている大坪さん。最後に、これから世界を目指す「ピッツァイオーロ」たちについても語ってくれた。

「日本の技術はナポリ並みだけど、ナポリの雰囲気――景色、音、匂い、文化は現地でしか感じられません。だから、僕は言うんです『ナポリに行け! 揉まれて、差別されて、悔しい思いして戦ってこい!』って(笑)。僕の強みは、90年代のナポリを見てきたこと。ナポリの文化を深く理解してるから、それをピッツァで表現できるんですよ。もちろん、日本の若い職人たちは僕にない視点もたくさん持っていて、お互いに学び合える関係だと思っています」

夜は予約で連日満席。行列を覚悟するなら平日ランチでも世界一のピッツァを楽しめる

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『ピッツェリア イル・タンブレッロ』
住所/東京都中央区日本橋堀留町1-2-9 DIG DUG 1F
電話番号/03-6661-6628
営業時間/11:30〜14:00、17:00〜22:00(火曜17:00〜22:00)
定休日/月曜、日曜
席数/20席
http://il-tamburello.com/

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佐藤 潮.

ライター: 佐藤 潮.

ミシュラン三つ星店から河原で捕まえた虫の素揚げまで、15年以上いろいろなグルメ記事を制作。酒場系の本を手掛けることも多く、頑固一徹の大将に怒られた経験も豊富だ。現在、Webのディレクターや広告写真の撮影など仕事の幅が広がっているが、やはりグルメ取材が一番楽しいと感じている。