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神泉の本格イサーン料理店『タイ東北モーラム酒店』。“容赦なく無慈悲な”本場の旨辛でヒット

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イサーン名物が並ぶグランドメニュー。このほか、日替わりで数品用意されることも

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イサーン地方で親しまれている味と辛さ。“容赦なく、無慈悲に”再現

初代シェフと共に考案されたメニューは、オープン以来ほとんど変わっていない。イサーンは農業が盛んな地域で、塩気や辛味、酸味が強い料理が特徴だ。

「もともと貧しい地域で、米は豊富にとれる一方、多くの人がバンコクへ出稼ぎに行くような土地柄でした。だからこそ、少量でもごはんが進むような、辛くてしょっぱい料理が多く作られるようになりました」

注文ごとに漬け込んだ鶏肉を焼き上げる「ガイヤーン」

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メニュー表の左側には、豚または鶏が選べる「ラープ」(各740円)をはじめ、ハーブ液でマリネした鶏肉をバイマックルー(コブミカン)の葉とともに蒸す「元祖!ハーブ蒸し鶏」(690円)、ナンプラーなどオリジナルのタレに一晩漬け込んだ鶏肉を外はカリッと、中はジューシーに焼き上げた「ガイヤーン」(990円)など、イサーン名物が並ぶ。

訪れる人の多くが注文する「ソムタム」。辛いのが苦手な人は“子供レベル”からのスタートがおすすめ

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青パパイヤのサラダ「田舎のソムタム」(780円)は、現地に倣った激辛仕立て。基本の辛さに加え、“イサーンの子供レベル”、“イサーンの高校生レベル”と好みに応じて辛さを調整できる。さらにカイトム(ゆで卵)やカノムチーン(そうめん)、揚げ鶏皮、プー(沢蟹の塩漬け)などのトッピング(各160円)も用意されており、自分好みにカスタマイズできる。

辛い料理が中心とはいえ、「鶏パッポンカリー皿」(780円)や、数種類のスパイスで豚すね肉を煮込んだ「絶品!豚すね肉の煮もの(カームー)」(900円)など辛いものが苦手な人でも楽しめるメニューもそろう。また、コロナ禍をきっかけにスタートしたというランチメニューも好評で、現地仕様の辛さに仕立てた「ガパオライス」(ランチ980円、ディナー920円)は特に人気が高いという。

ドリンクメニュー。価格の安さに驚かされる

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ドリンクはタイビール(660円〜)やタイウイスキーで作るハイボール(各630円)をはじめ、ホッピー(550円)、バイスサワー(560円)、各種サワー(560円〜)、焼酎・泡盛(500円〜)と一通りそろう。

「ヤードン」はタイ語で「薬(ヤー)」と「嗅ぐ(ドム)」を合わせた言葉。独特の香りがクセになるという人も

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なかでもユニークなのは、数種類の薬草をウォッカや焼酎に漬け込んだ「ヤードン」(560円〜)で、都内でも提供している店は珍しい。一人でも気軽に楽しめるよう、料理のポーションは控えめに設定され、価格も手頃だ。

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河西みのり

ライター: 河西みのり

フリーランスで活動するライター&インタビュアー。現在はソーシャルメディアや業界紙など多岐に渡り執筆。飲食店取材からレシピ本の編集、お取り寄せカタログのコピーまで“食”にまつわる分野を得意とする。