“なんかいい”で月商400万円! 代々木上原『nanca』が酒好きを虜にする仕掛けとは
〆の麺やジャンルレスな料理の裏に隠れた、酒好きの心をつかむ気遣い
また、料理にも萩原さんらしい工夫が。「私自身が酒好きなので(笑)、お酒と一緒に食べたいと思う料理をジャンルレスでお出ししています。酒飲みとしては、次の日の体調に影響しないことも重要だと思っているので、軽やかでいくらでも食べていただけることも意識していますね」と萩原さん。
「豚軟骨のポッサム」(2,300円)、「牡蠣と青海苔のスパゲティ風グラタン」(1,450円)、「四川風よだれ鶏」(1,200円)など、確かにジャンルを問わず酒飲みの心をくすぐるひと捻り利かせたメニューがラインアップする。農家を営む萩原さんの実家から届く野菜もふんだんに使われていて、ヘルシーで胃にもたれないのもうれしい。
オープン当初から提供している「〆ソバ」も「飲んだ後に必ずラーメンを食べたくなる」という萩原さんならではのメニュー。代々木上原にはラーメン店が少なく、需要があることを見越していたという。「焦がしニンニクのパクチーまぜそば」(1,300円)、「牛すじとニラのピリ辛やきそば」(1,400円)など時期によって内容が変わり、塩分を控えめにすることで翌日に体がむくまないよういたわるのも、萩原さんの思いやりだ。
アルコールはワインと、意外と近隣に飲める店が少ないというクラフトビールが一押し。ワインは人気が高まっている自然派が多いが、好みが分かれるのでクラシックなタイプも用意。「流行りに乗っている店だと思われたくない」という宮本氏の言葉のとおり、かたよったセレクトにはせず、日本酒、焼酎、割りものなども幅広くそろえている。
平日でも2回転。それでも数字を追い続ける
こうした酒好きの要望を、細やかな気遣いとホスピタリティで応えることが『nanca』の“なんかいい”の正体といえるだろう。当初は、下の『36.5℃ kitchen』からのお客の流れを想定していた同店だが、萩原さんらしさを打ち出した店づくりが功を奏し、まったく違う客層を獲得。『36.5℃ kitchen』ではカップルを中心に若い層が多いのに対し、『nanca』は一人客が中心で年齢層は30〜60代と幅広く、連日2回転は当たり前。月商400万円を叩き出すほどだが、それでも萩原さんは「売上で常に『36.5℃ kitchen』に勝つようになりたい!」と意気込む。
「居心地のいい店、使い勝手のいい店にするのはもちろんですが、やはり数字を出すことも大事。スタッフのモチベーションにもつながりますし、売上も追い求めていきたいです」
姉妹店ながらも独自のスタイルで幅広い客層からの支持を獲得している『nanca』。『36.5℃ kitchen』と切磋琢磨しながら、互いにさらなる飛躍が期待できそうだ。
『nanca(ナンカ)』
住所/東京都渋谷区上原1-32-18 YYビル1F
電話番号/070-9089-9038
営業時間/18:00〜24:00
定休日/日曜
席数/テーブル8席、カウンター7席
https://www.instagram.com/nanca.uehara/













